【書籍化のお知らせ】
本連載は「20歳のときに知っておきたかった「雄っぱい」のこと」とあわせて大幅加筆・修正を加え、『オトコのカラダはキモチいい』として書籍化されています。新宿二丁目でナンパしたヤリチンのゲイ男性を交えて熱く語り下ろした新たな「第三章」を収録し、雲田はるこさんの美麗イラストで彩った完全版をどうぞご覧ください!
※本連載には、刺激的な内容・画像などがふくまれています。職場や公共の空間での閲覧にはご注意ください。
男があえぐAVを追求した結果……
岡田育(以下、岡田) さてここまでさんざん“穴”について議論してきましたが、我々腐女子は「男性の肛門」については知らないことだらけなんですよね。しかし、二村さんは生身の男性のアナルを開発するアダルトビデオ作品をたくさん監督されている。そこで、ここからは、二村監督に実際のアナル開発の話をうかがうことで、「やおい穴」の真実に逆サイドから迫っていきたいと思います。
二村ヒトシ(以下、二村) よろしくお願いいたします。
岡田 冒頭の自己紹介で二村さんは、「男があえぐAVがあったっていいじゃないか!」という思いからさまざまなジャンルのAVを作ってきたとお話されていましたが……、男の人がアナルをいじられるというのは、そんなに気持ちいいものなんでしょうか。
二村 何千人もの女性をペニスでヒイヒイ言わせてきたプロの男優さんが、カメラの前でヒイヒイ悶絶しちゃいますからね。
金田淳子(以下、金田) へええええ!
岡田 気持ちいいんだ!! でも、一般に男性って「カマを掘られる」ことへの嫌悪感や恐怖感がものすごく強いですよね。私たちがいくら薦めてもBLを読もうともしなかったり。そんなに気持ちいいんだったら、みんなやればいいのに……。
金田 そうだよ、路地裏に行ってチンピラに掘ってもらえばいいのに……。(※1)
※1:金田さんは、受けキャラが路地裏に迷い込んで、チンピラに輪姦されるていで和姦に至るシチュエーションがあるBLが大好き。現実の路地裏では、あまりそういうことは起きないらしい。
二村 うーん、やっぱりね、男は、みんな自分のアナルを怖がっているんですよ。それは処女の女性が、まだ見たことないペニスを怖がるのに似ているのかもしれない。
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