いままでの映画とは違うんだと思った
—— 朝ドラ『ごちそうさん』のヒロインの夫、西門悠太郎につづき、今回は映画『クローズEXPLODE』の主役・鏑木旋風雄(かぶらぎ・かぜお)と、立て続けに大きな役を射止めてますよね。
東出昌大(以下、東出) ありがとうございます。自分自身驚いていますし、うれしいです。
(C)2014髙橋ヒロシ/「クローズEXPLODE」製作委員会
—— 主役に抜擢されたときの感想は?
東出 豊田利晃監督※の作品がもともと好きで、「こういう大人ってカッコいい!」と思う作品をつくってらっしゃるので、選んでいただいたときは、本当にうれしかったですね。
※豊田利晃(とよだ・としあき):日本の映画監督。1991年、阪本順治監督の『王手』で脚本家デビューし、98年に『ポルノスター』(主演:千原ジュニア)を初監督する。代表作は『青い春』、『空中庭園』、『モンスターズクラブ』などがある。
—— 筋金入りの不良たちがとんでもない熱量でぶつかりあう『クローズ』をあの豊田監督が撮るって聞くだけでワクワクします。『クローズ』は原作の漫画がシリーズ累計発行部数7500万部以上の大人気作。オリジナルストーリーで映画化された『クローズZERO』『クローズZEROII』もメガヒットしました。
東出 監督がアクションエンタテインメントを撮る時点で、そのまま王道でやらないだろうと思いました。
—— それぞれの立場の不良たちの、ケンカに明け暮れる毎日を通して、暴力の裏にある内面、優しさとか悲しさ、危うさを感じました。
東出 見ていて胸が熱くなる人物描写ですよね。役に決まったとき、監督に「やる?」と聞かれたときに、豊田監督が撮るいままでとは違う『クローズ』の主役に挑戦したいと思い、意志を固めました。
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