グレイヘテロマンティック、ってなんだ?

「レズビアンライフサポーター」と名乗り、性のありかたに悩んだ当事者としての自分の経験をいかして、執筆・テレビ出演を行っている牧村朝子さん。自分と同じ悩みを抱える人々によりそった活動を行えるよう努めている牧村さんですが、過去には、使命感のあまりに失敗してしまったこともありました。牧村さんが「黒歴史」から学んだ、性を語るうえでのタブーとは?

いまcakesをお読みのあなたはたぶん、比較的ネットに親しんでいる方だと思います。

これからするお話は、もしかしたら、あなたにご自身のネット上での黒歴史を思い出させるかもしれません。

だけれどわたしは、わたしのような失敗をあなたにしてほしくないと思っています。だから、わたしの失敗としてお話させてください。

1年半前、わたしはツイッターを炎上させました。

当時わたしは、「レズビアンライフサポーター」なる気合い入りまくった肩書をつけたばかり。性にまつわる情報を伝えていかねばと、激しい使命感に燃えていました。

そんな使命感のわりに、仕事がありませんでした。

ヤバイ。

終わる。

そう思ったわたしは、ツイッターで「わたし知的です☆ ジェンダー・セクシュアリティ論のことこんなに知ってます☆」アピールにいそしみ始めました。なんかディレクターさんとか編集者さんとかイベンターさんとかそういう業界の人が見ていることを、強く強く願いながら。

炎上したその日も、たしかこんなことをドヤドヤと語っていたのだと思います。

「最近ニュースや雑誌で『LGBT』って言葉がよく出てきますね!

この言葉の由来は、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーそれぞれの頭文字ですが、いわゆる性的マイノリティってそれだけじゃないんですよ!

【L】レズビアン
【B】バイセクシュアル
【G】ゲイ
【T】トランスジェンダー
【Q】クエスチョニング
【I】インターセックス
【A】アセクシュアル
【X】Xジェンダー
【D】デミセクシュアル
【H】ヘテロセクシュアル
【P】パンセクシュアル
【N】ノンセクシュアル
【O】オブジェクトゥムセクシュアル

ハ~イ! いろいろありますねえ!」

たぶん今あなたは、「何それどういう意味」とお思いになったことでしょう。そうだと思ってわたしも、上に挙げたカタカナの嵐を説明しにかかりました。

それが炎上に繋がったのです。

ツイッター上ではきちんと批判してくださる方も多かったですが、それよりなにより、陰口ツイート・晒しリツイートが華麗に花盛りでした。

なぜか。

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ハッピーエンドに殺されない

牧村朝子

性のことは、人生のこと。フランスでの国際同性結婚や、アメリカでのLGBTsコミュニティ取材などを経て、愛と性のことについて書き続ける文筆家の牧村朝子さんが、cakes読者のみなさんからの投稿に答えます。2014年から、200件を超える...もっと読む

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コメント

cocochiyuri この記事と合わせて読むとわかりやすいと思う https://t.co/i3kh4ADTBr https://t.co/BJseudjwcp 1年以上前 replyretweetfavorite

Annan3 性を言葉で分類すると暴力的だが"自分に近い人と集まりたい/人々を分類して理解した気になりたい/他人とも古い概念とも違う新しい自分になりたい」という願い"わかる気がする→ 4年弱前 replyretweetfavorite

Elly_planet 最近のは、自分を表現するために新たな言葉を生み出して、それが結果としてカテゴリーになってる…っていう順番な気がする https://t.co/o5vSEJLwno cakesの連載記事、もうすぐ無料期間終了… 4年以上前 replyretweetfavorite

makimuuuuuu ▼ https://t.co/0KSl11EYjg cakesの連載記事、もうすぐ無料期間終了しますよー。いまのうちにぜひ! 4年以上前 replyretweetfavorite