能町みね子
「
牛込の加寿子荘」 第九回
築40年を超える「加寿子荘」での生活風景。能町みね子の自叙伝風小説! (『少年タケシ』2011年5月更新分より)
近くにある梅花亭という和菓子屋は、老舗というわけではない。
老舗で言うならば、駅を出て向かいにある清水(あるいは「清水屋」が正しいのか、店名がはっきりせず、それもまた味がある)です。加寿子荘より古いと思われる木造の一階でしずかに和菓子を売っています。
さて、そのわりと新しい梅花亭の方に、こんな貼り紙があったのを目にした。
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スイカ
の形の上生
菓子あります
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この連載について
能町みね子
築40年を超える「加寿子荘」での生活風景。能町みね子の自叙伝風小説!
著者プロフィール
漫画家。北海道出身、茨城県育ち。 著書は『くすぶれ! モテない系』(ブックマン社)、『縁遠さん』(メディアファクトリー)、 『ときめかない日記』(幻冬舎)、『お家賃ですけど』(東京書籍)、 『ひとりごはんの背中』(講談社)、『お話はよく伺っております』(エンターブレイン) など多数。雑誌やネット媒体での連載も多くかかえる。 フジテレビ系『久保みねヒャダこじらせナイト』に出演するなど今大注目の作家。
Twitter :@nmcmnc