金田淳子 /岡田育 /二村ヒトシ
ソレは1パーセントの「アナル」でできている?!
「やおい穴」描写は多種多様。液体で“穴”を隠してみたり、きゅんきゅんと“穴”を締まらせてみたり……そして、BL小説の濡れ場で、やおい穴がどう表現されているかも明らかに。結局やおい穴はアナルなのかアナルではないのか。岡田育さん、金田淳子さん、二村ヒトシさんのお送りする“穴”トーク、いよいよ前人未到の領域への秒読み開始です。
【書籍化のお知らせ】
本連載は「20歳のときに知っておきたかった「雄っぱい」のこと」とあわせて大幅加筆・修正を加え、『オトコのカラダはキモチいい』として書籍化されています。新宿二丁目でナンパしたヤリチンのゲイ男性を交えて熱く語り下ろした新たな「第三章」を収録し、雲田はるこさんの美麗イラストで彩った完全版をどうぞご覧ください!

オトコのカラダはキモチいい (ダ・ヴィンチBOOKS)
BLでは興奮すると、ペニスではなく手のひらが大きくなります
岡田 やおい穴の歴史をざっとさらったところで、より“穴”への理解を深めるために、実際のマンガや小説を見てみましょうか。まずは、みんな大好き『風と木の詩』から。
二村 僕も大好きです! 小学生のときに女の子から借りて読みました。
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この連載について
金田淳子 /岡田育 /二村ヒトシ
やおい穴。そんな名前の穴をご存知でしょうか。これは、ボーイズラブ作品において、男性キャラ同士が性交する際に描かれる正体不明の“穴”の通称。その真相にせまるため、AV監督の二村ヒトシさん、ボーイズラブ研究家の金田淳子さん、そして司会に編...もっと読む
著者プロフィール
アダルトビデオ監督。1964年六本木生まれ。慶應義塾幼稚舎卒で慶應大学文学部中退。Dogmaからリリースした『美しい痴女の接吻とセックス』『ふたなりレズビアン』『妹に犯されたい』『集団痴女』『すべての女性があなたより背が高い世界』『マ○コがマ○コに恋をする理由(わけ)』各シリーズで、画期的なエロ演出を数多く創案。現在は、MotheRs(痴女専門)・美少年出版社(女装っ子専門)・レズれ!(女性同士専門)・欲望解放(本人のセックス専門)の4つのAVレーベルを主宰・経営するほか、ソフト・オン・デマンド、エスワン、ムーディーズ、ベイビーエンターテイメント等からも監督作品を発売。ソフト・オン・デマンドでは若手監督に「エロとは何か」を指導する社外顧問にも就任。著書に『すべてはモテるためである』(イースト・プレス)、『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』(イースト・プレス)、対談集『淑女のはらわた』(洋泉社)がある。
公式サイト:nimurahitoshi.net
twitter:@nimurahitoshi / @love_sex_bot
社会学者。やおい・ボーイズラブ・同人誌研究家。1973年富山県生まれ。東京大学法学部を卒業後、文学部に学士入学。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学(社会学)。共著に『文化の社会学』(佐藤健二・吉見信哉編著、有斐閣、2006年)の「第十章 マンガ同人誌 解釈共同体のポリティクス」。ひげ・めがね・老人・武将・ヘタレ・年下攻が大好物。ジェンダー論、社会学の視点から、やおいを研究している。