ポル・ポト(民主カンプチア首相)【第1回】リタイアしたはずの無力な国

悪の親玉としてイメージされがちな「独裁者」たち。この連載では、世界の独裁者たちが、若い頃にどのような知識や価値観、思想などの「教養」を得て、それをどう国家支配に反映させたのかを読み解いてゆきます。今回からは、カンボジアだけでなく全世界を恐怖に陥れたポル・ポトの「教養」を探ります。(『独裁者の教養』より)

ある朝、目が覚めたらクーデターが起こっていた。
ウソみたいだが、過去にそんな経験をしたことがある。

2006年9月20日、タイのロッブリー県での話だ。首都・バンコクから150キロほど北に位置する、遺跡と野生猿の多さで知られる片田舎である。当時の筆者は就職した会社を半年ほどで辞めてしまい、逃げるように海外に出ていた。

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独裁者の教養

安田峰俊

悪の親玉としてイメージされがちな「独裁者」たち。しかし、彼らは優れていたからこそ「独裁」を行えたはずです。そこで、この連載では、世界を代表する独裁者たちが、若い頃にどのような知識や価値観、思想などの「教養」を得て、それをどう国家支配に...もっと読む

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