松井博
マトリックスも夢じゃない? 「脳波」が実現する未来
何かを思い浮かべただけで、機械が操作できる。そんな未来が現実になり始めました。これまで機械の入力装置といえば、キーボードとマウスくらいでしたが、新しく、「脳波」が導入されるようになったのです。映画「マトリックス」の世界のように、思っただけで鉄砲の弾を避けたり空を飛ぶことができるようになる? 僕らの「思い」が連れて行ってくれる未来について、考えてみました。
現在使用されている、機械のインプット方式は、2007年まではキーボードとマウス「だけ」といってもいい状況でした。2007年にiPhoneが発売されてタッチ入力が一般的になり、2010年にはマイクロソフトがXbox用にキネクト(Kinect)と呼ばれるジェスチャー入力を発表。これがソコソコよく出来ていて、割と好評です。
そして2011年には、アップルが音声入力Siri を発表。まだ遊びの域を出てきませんが、それでも音声入力は随分浸透してきました。僕も最初はバカにしてたんですが、音声による文字入力iphone はキー入力がしにくいのと相まって、意外なくらい重宝しています。
では次の入力装置は何か? それは「脳波」です。
そんなバカな! と思うかもしれません。ところがこれ、もう目の前にあるテクノロジーです。そして値段も大幅に低下。なんと299ドルで、脳波の検出システム一式が購入できるのです。
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この連載について
松井博
現在、IT革命によって世の中の仕組みが急速に変わりつつあります。産業、政治、就労、コミュニケーション…… 影響を受けない分野はありません。未来はどうなっていくのか、こうした時代が私たちにどんな選択を迫ってくるのか、元アップル管理職の松...もっと読む
著者プロフィール
作家・経営者。2009年まで米国アップル本社勤務。著書に『僕がアップルで学んだこと』、『企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔 』、『10年後の仕事のカタチ10のヒント シリコンバレーと、アジア新興国から考える、僕達の仕事のゆくえ』などがある。現在はクパティーノで保育園事業も手がける。
Twitter: @Matsuhiro
ブログ: まつひろのガレージライフ
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