なぜ、そんなにたくさん本を読めるのですか?
なぜ、そんなにたくさん書けるのですか?
という質問を、このごろよく受けます。
無論、文芸批評家や、論壇の評論家として看板をかけているわけですから、文学とか外交のことも聞かれます。
でも、読むこと、書くことについての質問もかなり多い。
後にくわしく述べますが、たしかに私はたくさん読んで、たくさん書いています。
そこに注目する、あるいは、驚く人が少なからずいるのでしょう。
同時に、どうすれば本を早く読めるのか、文章をたくさん書けるのか、という点について悩んだり、課題としたりしている人がいるのでしょう。
その疑問に応えるのが、本書『【改訂版】ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』の主旨です。
いかにして、福田和也は、かくもたくさんの本を読み、たくさんの文章を書けるのか。
その技術と秘訣をあまねくお教えする、というと大袈裟ですが、私が普段どのように生活し、歩きまわり、仕事をしているか。その有り様をお伝えすれば、新聞や出版などマスコミの仕事に限らず、あらゆるビジネスをする上での助けになるかもしれません。
何故なら、読むこと、書くことには、必ず発見があるからです。そしてその発見こそが、新しい仕事の原動力になるからです。
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