第九講 文章は引き算で考える

たとえばブログを書こうとするとき、パソコンの前で「さて、なにを書こう?」と固まってしまう人は多いと思います。でも、文章とは「なにを書くか?」ではなく、「なにを書かないか?」を考えたほうがうまくいくものです。今回は、その理由について考えていきましょう。(『20歳の自分に受けさせたい文章講義』より加筆・修正)

野菜ジュースは何味?

 ライターとして誰かに取材する。めちゃくちゃ濃密で、最高におもしろい取材をする。そして取材の内容を、原稿をまとめる。
 このときぼくは、取材で出てきた100の話のうち、およそ60くらいしか原稿にしません。残りの40は、どんなにおもしろくても泣く泣く削ってしまいます。

 なぜおもしろい話を削るのでしょうか?
 誌面の文字数が限られているからでしょうか?
 たしかに文字数の制限は大きな問題です。ただし、ぼくが40の話を削ってしまういちばんの理由は、原稿の「味」を濁らせないためです。 

 これは野菜ジュースを例に考えるとわかりやすいかもしれません。

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文章ってそういうことだったのか講義

古賀史健

「話せるのに書けない!」を解消してくれる新書として話題となった『20歳の自分に受けさせたい文章講義』。著者の古賀史健さんが、cakes読者のために、そのエッセンスを抜き出したダイジェスト版の文章講義をお届けします。

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