汗をかいたあとにがっつり食べる中華街のランチ
横浜。僕の家は渋谷からも遠くないので、東横線で一本とアクセスは決して悪くないのだけれど、あまりゆかりがなく用事がない限り行くことがない場所である。神戸で育ったこともあって雰囲気が近いのではとか言われることもないことはないが、親近感等は感じたことはあまりない。そんな横浜にこの2月の週末、珍しく2週続けて行くことがあった。だからというわけでもないだろうけど、2週続けて雪に見舞われるほど珍しいこともないと思うのだけれども。
1週めは横浜以上に縁のないボルダリング(壁に付けられた石をつかみながら登っていくというスポーツ)を、雑誌の企画で体験しにいくという用事だった。ここ数年、2か月に一度程度だが決まったメンバーと山登りに行っているのです。そしてその活動がとある雑誌にとりあげてもらえることになり、その企画の延長線上で山岳部のメンバー男3人がボルダリングを体験する……という変わった展開である。中華街のすぐそばのMAMMUTという象さんのマークのアウトドアブランドのショップにボルダリングスタジオが併設されていて、朝からせっせ登ってきましたよ。そしてその帰り、野郎3人中華街で昼飯でも行こうかということになり、というのが今回の展開です。
横浜の中華街のお店には正直いい印象がなくて(神戸も同様である)、1500円とか2000円で食べ放題とかは結構です、というかんじだけれど、せっかく男3人で中華街のそばまで来たとなると食べて帰りたくなるのもまた人情。そこで選んだのが「金陵」というお店。メインストリートからは一本外れたところにあって、丸まんまの焼き物が吊ってあり一見叉焼とかアヒルの持ち帰り専門店っぽい風体。創業1923年の老舗だ。昔は大通りにもお店があったのだが、今はこのお店だけになってしまっているらしい。2Fに小汚いイートインスペースがあって、下で売っている素材を使ったメニューが食べられるようになっている。この空間が香港っぽくてまたいい。ランチしかやっていないというのも今回にぴったりだ。
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