※「フェル先生のさわやか人生相談」は、noteの定期購読マガジン「週刊フェル」にお引越ししました。詳細は記事の最後をお読みください。
隣の人の体臭が……
Q1. 新しい部署に異動してから、隣の席になった人の体臭が気になります。かといって立場的に私からそのことを言えるわけもなく……まわりの人に相談しようにも、もしかしたら私だけがその人の臭いを気になっていて、下手したら難癖をつけるイヤな人のように思われるかもしれない、と思うと、言うことができません。いったいどうするのが正解でしょうか。(28歳・女性・メーカー)
A1. ああこれは、お辛いでしょうね。私も臭いには敏感なほうなので、貴女のお気持ちはよく分かります。自慢ではないですが、私は生理中の女性がエレベーターに入ってきただけで、判別することができますからね。ロクに風呂にも入らないようなヤツは絶対に自分のクルマに乗せませんし。
この“ニオイ”というのは、実にビミョーでありまして、こちらがクサい思いをする被害者であるにもかかわらず、それを指摘すると逆にこちらが悪者になりかねない、非常に厄介な問題です。
ニオイに対する感じ方は人それぞれでありまして、隣の人が昼に餃子を食べただけで吐きそうになる人もいれば、腐臭漂うドブ川の横に住んでいても平気な人もいる。いずれにしても過度なニオイは一種のハラスメントです。昨今ではこれをスメルハラスメント、略してスメハラなんて言ったりします。貴女の気になる体臭はもちろんのこと、口臭やワキガ、頭の匂いから部屋干しした服の臭いまで、スメハラの対象は非常に広範囲です。付け過ぎの香水や、輸入物の臭いのキツすぎる柔軟剤も対象です。香水や匂い付き柔軟剤は、本人が良かれと思って使っているので、尚のこと厄介です。
で、解決方法です。ニオイのことを当人に直接言うのは絶対にいけません。相手の事を激しく傷つけますし、間違いなく逆恨みされます。デブよりもブスよりも、「クサい」の一言は深く心を傷つけるのです。これは個人レベルで対処すべき問題ではなく、組織ぐるみ、会社ぐるみで取り組むべき問題なのです。
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