2014年2月1週目の主なできごと
・宇多田ヒカル再婚 相手はイタリア人バーテンダー(2月3日)
・「現代のベートーベン」佐村河内守、ゴーストライター騒動(2月5日)
・亀田3兄弟、国内試合不可能に JBCが処分(2月7日)
・ソチ五輪開幕(2月7日)
・東京都知事選挙が投開票、舛添要一新都知事誕生(2月9日)
量産型佐村河内守問題
おぐらりゅうじ(以下、おぐら) 都知事選の結果とかオリンピック開幕とか、大きなトピックはあるのですが、もう我慢できないので佐村河内守のゴーストライター問題の話していいですか?
速水健朗(以下、速水) 同意(笑)。あれ最初どう思った?
おぐら 第一印象としては、その内容や真偽はともかく「とりあえず名前が読めねえ!」って(笑)。え? この漢字、何て読むの? で普通は止まりますよね。
速水 たしかに。あれ本名かね?
—— 調べたんですけど、よく分かりませんでした。佐村河内っていう広島の武将がいて、その子孫だとかっていう話もしているようなのですが、それも本当かどうか。
速水 あの名字自体は、全国で40人程度しかいない珍しい名字らしいね。
おぐら もし「佐村河内」じゃなく、名字が「おぐら」とか「速水」とかだったら、ここまで人々の好奇心を煽らなかったと思いますよ。で、さらにあのルックス! 似てる人多すぎて、似てると思う人の連想ゲームだけで何時間も話せます。
速水 誰に似てると?
おぐら 嘘か真か分からないというニュース性も込みで、土屋アンナの舞台公演中止のときに出てきた甲斐智陽*1。
*1 演出家・脚本家。甲斐氏が制作した舞台で、著者からの許可を得ていなかったことに疑問を感じた土屋アンナが稽古を欠席。許可は得ていたとして土屋を告訴。現在係争中。
速水 一年後には、誰もが同一人物として混同してそう(笑)。
おぐら あとは一報を知って、まずネタ元である週刊文春のwebサイトを見たんですよ。そうしたら、佐村河内の下に「40年目のセルフカバーアルバム」っていうタイトルで甲斐バンドのニュースがあって、甲斐よしひろの写真。ここにも似てる人いた!って、一人で興奮しました。
速水 まあ、ある意味ヒーローになる時、それは今だね(笑)。
おぐら それとX-JapanのTOSHIとか。ここまでいろんな人を連想させちゃうと、長髪で黒いサングラスの人にとっては営業妨害ですよね。いや、むしろおいしいのかな。みうらじゅんさんとか。
速水 ロン毛グラサンのオリジネーターは内田裕也だろうね。今は髪が真っ白だけど、方向性としてはドンピシャだよね。
おぐら そして脆い精神。普通にメンヘラっぽいですよね。「僕のために曲を作ってくれないと自殺しちゃうんだから!」って。まぁ言い方はアレですけど(笑)。
速水 僕が気になったのは、この問題はネットですごい盛り上がったけど、すべての情報は週刊文春の記事を読めば全部書いてあったこと。ネットであれこれ憶測でものを言っている人たちって、元のソースを読んでないんだというのが丸わかりだった。
おぐら ゴーストライターだった新垣隆氏が会見を開いたからバズったせいかもですね。
速水 そもそもさ、この人の存在自体知ってた? 俺はこの件で初めて知ったよ。NHKスペシャルで取り上げられてたのもまったく知らなかったし。
おぐら 知らなかったです。金スマにも出てたんですよね。
速水 あー、金スマは結構ヤバイ。っていうか、金スマがひっかかるのってけっこう危うい本とか人が多い気がするよ。霊能者とか健康やダイエット系も危うい感じのものが多いし、そもそも障害者系の天才とか好きだったもんね。
おぐら 一部に強い需要がありますからねえ。
佐村河内守氏に伝えたい復活の秘策
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