三重の洋食の名店が東京に
最近はミシュランに準ずるくらいの影響力を持つようになった、サンペレグリノの2013年アジアベストレストラントップ50で1位にもなったナリサワのシェフ、成澤由浩さんが洋食屋を出す。某誌でグルメ担当をしている仲のいい編集者にそんな話を聞いて軽くびっくりしていると、三重県の津にある東洋軒という由緒ある洋食屋さんが、東京に出店するに伴い成澤さんが料理長をやられるとのことらしい。この東洋軒というお店、実は明治22年に東京で創業し皇室の晩餐会を担当する宮内庁御用達のお店だった。カニクリームコロッケを日本で最初に作ったともいわれ、ナポリタンも東洋軒発祥という説もあるくらい相当に歴史のある名店である。「東の魯山人、西の半泥子」とも称される川喜田半泥子の勧めで、明治3年に津に出張所を出店。東京の本店の閉店後も暖簾分けで独立した津のお店が営業を続け、この度東京に凱旋、溜池山王に1月中旬にオープンしたばかり。そんな伝統あるお店で成澤さんがどんな料理をつくるのか、さっそく教えてくれた友人とリサーチを兼ねて、前のめりに突撃してきた。
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