第五講 起承転結をひっくり返せ!

前回の講義では、小論文などで推奨される「序論、本論、結論」型の文章について、カメラワークという視点から考えていきました。たしかに「序論、本論、結論」の3部構成は論理的だしスッキリしています。しかし、若干おもしろみに欠けるのもまた事実です。そこで今回は、読者をグググッと引き寄せるような構成について考えます。ベースとなるのは、あの「起承転結」です。(『20歳の自分に受けさせたい文章講義』より加筆・修正)

起承転結はなぜ嫌われるのか?

 起承転結はおもしろい。
 四コマ漫画を見るまでもなく、起承転結のルールにのっとった物語には、抜群の安定感がある。これは誰もが認めるところだと思います。
 ところが、文章の専門家を自認する人ほど、起承転結を否定します。もし時間があったら、書店に足を運んで文章術系の本を5冊ほどパラパラめくってみてください。うち少なくとも3冊には「起承転結など無視しなさい」と書いてあるでしょう。しかも、けっこうなドヤ顔で、書かれています。

 ひるがえって「お前はどうなんだ」と聞かれた場合、たしかに起承転結をおすすめすることはできません。とくにビジネス文書や小論文、エントリーシートなどの分野における起承転結は、禁断の果実だとさえ思っています。使いたいけど使えない、ほんとに厄介なシロモノです。
 なぜ、あんなにもおもしろい起承転結が使えないのでしょうか? 起承転結のどこが禁断の果実なのでしょうか?
 その答えは、起承転結の「転」にあります。

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文章ってそういうことだったのか講義

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「話せるのに書けない!」を解消してくれる新書として話題となった『20歳の自分に受けさせたい文章講義』。著者の古賀史健さんが、cakes読者のために、そのエッセンスを抜き出したダイジェスト版の文章講義をお届けします。

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