ハフポスト日本版の成功に見る「キメラ」としてのウェブメディア(後編)

実は多くのアクセス数を稼ぐ優良メディアとなっていたハフィントンポスト日本版。アクセス数に比してメディアとしての認知度はまだまだ弱いように思えますが、それすらハフポストの戦略であると、川上慎市郎さんは語ります。ハフポストが目指す、SNSとスマートフォンの普及した社会に最適化した、「キメラ」としてのウェブメディアとは、どのようなものなのでしょうか?

前回、ハフィントンポスト日本版のメディア戦略を理解するために、Alexaのアクセス解析を使って、私たちネットユーザーがどのようにして自分でも気づかないうちにハフポストに吸い寄せられているのかを見てきました。

この「気づかないうちに」というのが、ハフポストに限らず、最近のウェブメディアの重要なポイントです。

というのも、コンテンツをサイトのブランドに関係なく視聴するという私たちのこの態度こそが、ここ数年のウェブ世界の変化によって初めて生じたものだからです。

SNSとスマートフォンの普及が変えるメディア視聴のすがた

その変化とは、facebook、Twitterなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)と、スマートフォンの普及です。

SNSの普及による影響は、前回のコラムでもご説明しましたが、言わずもがなです。私たちは日ごろ、ニュースをSNS上の友だちとの間の「話題のネタ」として消費するようになっています。

もう一つの大きな変化は、日本国内でもついに市場の端末シェアが50%を超えた、スマートフォンの爆発的な普及です。

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R30::リローデッド

川上慎市郎

グロービス・マネジメント・スクールでマーケティングを教える川上慎市郎さんが、若手ビジネスパーソン向けに、マーケティング、メディア、そして教育について、深くやさしく解説をします。かつて有名ブログ「R30::マーケティング社会時評」を運営...もっと読む

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コメント

a_matsumoto こちらの記事で指摘されている「Social Side」としての側面をどうコントロールするか、というのがこれからのネットメディアを考える上での論点の1つになると思う。 / “【第36回】 4年以上前 replyretweetfavorite

takurokoma 面白い。【第36回】 4年以上前 replyretweetfavorite

gateballism きちんと、強か。/【第36回】 4年以上前 replyretweetfavorite