季節ごとに野菜の「ブーム」が発生します。私こんなにアボカド好きだったっけ? と思うくらいアボカドばかり食べていたり、いつもは半切りで済ませていたキャベツが、あっという間にひと玉消えて、またひと玉買ってきたり。かと思うと次の年には、アボカドはほとんど手に取らない、キャベツもまた半切り買いに戻る、という具合。私はわりと自分の体を信用しているので、食べたいものはせっせと自分の体に与えるようにしています。
最近だと、秋から冬にかけて里芋をやたら食べました。衣被、煮っ転がし、芋子汁、お雑煮……。里芋は泥を落とすのが面倒だし、皮を剥く時もぬめって危なっかしいので、例年はせいぜいワンシーズンに一袋か二袋しか消費しないのですが、去年から今年にかけて少なくとも五回は買った。なんだろうと思っていたら、お通じがよくなりました。里芋にはそういう作用があるらしいですね。エライぞ、私の体。
そんなわけで、今年の春は菜の花ブームの予感です。
さっと茹でて辛子醤油で和えたり、柚子胡椒で和えたり、ニンニクとベーコンで炒め物にしたり、ご飯に混ぜて黒こしょうをひいたり、鍋やシチューに投入したり。もともと好きな方だけど、このところ三日に一度くらいの頻度で買って食べている。私の体内では、一体何が起きているのか?
最終回・菜の花
2014年2月6日
電気式の保温プレートを買ったら、今更ながらホットワインにハマりました。そんな佐藤和歌子のショートコラムも今回で最終回です。寒い日が続く中、店先でぽつぽつ春の野菜を見かけると、嬉しくなりますよね。