温井川聖美[16:31−16:33]
6 Lefty 16:31:58
おまえら二人ともローカル・ルー ル守れよ!
7 〈17〉 16:32:20
ほっといてください6
8 サトミ 16:32:20
6
ほっといてよ!
9 ヌル 16:33:11
7&8
おまいらケコ〜ン(w
徳永準[16:32−16:33]
「……なによ! やる気? 放してよ、痛いじゃない!」
どこかで誰かが叫んでいる。ぼくはまた走っている。逃げている。橋がどこまでも続いている。さっきまでの充実感は、雨に降られた綿菓子みたいにしぼんでしまった。伊隅、伊隅はどこだ? 誰かがぼくの腕をつかむ。叫びながら振りはらう。太い鎖が
水面、水面。そうだ。ぼくは波間に揺れる流木だ。どこにも行き着かない、なに一つ成し遂げることもない。伊隅は? ぼくの〈17〉はどこにいるんだ? 電話が鳴っている、どこかで鳴っている。たくさんの靴、たくさんのわめき声。ぼくは転ぶ。ぼくは襟をつかまれる。
「いたぜ、こっち!──」