週刊ダイヤモンド
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第16回】歯を守れ~1本抜くと、連鎖的に失うきっかけに(後編)
歯周病が重症化してしまった場合、判断しなくてはいけないことが、大きく二つある。保険診療で治療するか、自由診療でいくか。そして、歯を抜くか否かである。
抜歯に基準なし
インプラント普及が
安易な抜歯に拍車を
歯周病患者にとって岐路といえるのが、歯医者から抜歯を勧められた際に抜くべきか否かの選択だ。前回の本連載では、虫歯がなく、歯医者に通ったことがない人にとっても人ごとではない、歯周病が悪化した際の対応について考察した。今回は抜歯を検討する際の注意点はどこなのかを考えたい。
実は、「歯周病による抜歯について明確な基準やガイドラインはない」と歯周病学の専門家である和泉雄一・東京医科歯科大学教授は明かす。抜歯のタイミングは「歯医者の経験などに基づいて判断される」のである。
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この連載について
週刊ダイヤモンド
歯医者数が10万人を突破した。明らかな供給過剰であるため患者争奪は激化している。技術も知識もないまま新しい治療法に手を出したり、過度なもうけ主義に走る者も存在する。だまされずに、いい歯医者と治療法へたどり着けるよう、歯医者と業界の見え...もっと読む
著者プロフィール
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※ cakes版では、一部の漢字が簡略体で表記されている場合があります。内容は『週刊ダイヤモンド』本誌の編集当時のものです。