大変遅ればせながら、あけましておめでとうございます。1月1回目のコラムは、年明け早々再発したぎっくり腰のために休載させていただきました。申し訳ありません。今年も2週に1回、いろいろな話題をお伝えしていきたいと思います。よろしくお願いします。
さて2014年の最初のコラムは、私個人の今年のテーマでもある「メディア」の話題を取り上げます。
1月20日、「ハフィントンポスト日本版」の編集主幹に、テレビ朝日「報道ステーションSUNDAY」のメーンキャスターである長野智子氏が就任するというニュースがありました。
メディアやジャーナリズム界隈では、就任を祝うコメントのほかに、「編集長と編集主幹はどう違うの?」といった戸惑いの声も挙がっていました。『ウェブはバカと暇人のもの』を書いた中川淳一郎氏などは、ブログで「自分の上にネットのことを何も知らない著名ジャーナリストを編集主幹として引っ張って来られて、編集長の松浦さんにとってこれほどの屈辱はないのではないか」と論評していました。
果たして、そうでしょうか。
私には、この人事は別に松浦さんがないがしろにされているわけでもないし、ハフポストと松浦さんにとっては完全に「当初の予定通り」の展開だと見ています。なぜそう言えるのか。それには、まず「ハフィントンポスト」がどのようなメディアであるかを理解する必要があります。
CNNや東洋経済をも上回るアクセスを集めるハフポスト
実は、メディア業界の中には、このニュース記事に隠されたもう一つの重要な事実に、驚愕した人たちがいました。
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