幻のつくり方 加湿|還元」—ツチノコはどこにいる?

胴体がふくれたヘビのような外見で、俊敏に動くとされる動物——ツチノコ。水が熱せられ、気体になった状態の物質——水蒸気。まったく関係ないように思えるこの2つには、ある共通点があります。そう、それは「目には見えない」ということ。今回ご紹介する東京・江戸川橋で開催中の個展「幻のつくり方 加湿|還元」では、この2つの「幻」にまつわる作品が並んでいます。全国のツチノコ目撃情報から、水蒸気を通して撮影した街のスナップまで、「幻」の周辺を探る作品をながめるうちに、その実像は浮かび上がってくるのでしょうか?

規模の大小やジャンルを問わなければ、東京には至るところギャラリーありです。表現をする人、それを観るのが好きな人にとって、ほんとうにありがたい街だとおもいますよ。

東京メトロ江戸川橋駅界隈も例外ではありません。古い町並みが続く、どちらかといえば地味な地域ではありますが、やっぱりギャラリーは存在するのです。駅からしばし歩いたところにあるのがgalleryNIW。ここで現在、津田隆志の個展「幻のつくり方 加湿|還元」が開かれています。

ひっそりとした入口のドアを開けてみます。と、目の前には「ドラえもん」のコミックの切り抜きが。のび太が必死にツチノコを探している場面です。壁に目を転ずれば、若者たちが何やら水辺で探し物をしている写真が並んでいます。室の中央にホワイトボードがあり、「ツチノコ研究会探索計画」と大書してあります。写真はどうやら、その探索の様子を写したもの。高崎経済大学ツチノコ研究会というサークルがあり、メンバーとともに作家本人が、大学から近い榛名湖近辺でツチノコ探索をしたようです。

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アート・コンシェルジュからの便り

山内宏泰

世に“アート・コンシェルジュ”を名乗る人物がいることを、ご存じでしょうか。アートのことはよく知らないけれどアートをもっと楽しんでみたい、という人のために、わかりやすい解説でアートの世界へ誘ってくれる、アート鑑賞のプロフェッショナルです...もっと読む

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コメント

_k18 今回は江戸川橋のGallery NIWです 4年以上前 replyretweetfavorite

taka42da 山内さんが展示について書いてくれました〜 有料メルマガですが、今なら無料で読めるみたいです。 ぜひぜひ。 展示は火曜日までです。 https://t.co/kBZiABvYF4 4年以上前 replyretweetfavorite