私的ベストレストラン2013

世界中の人の「欲しい」と「持っている」で繋がるウェブサービス「Sumally」の代表である、山本憲資(やまもとけんすけ)さんの連載がスタートします! 32歳という若さにして、膨大な数のレストランに通い、「食」にただならぬ情熱を注ぐ山本さん。その山本さんが、仕事や遊びやデートなど、シチュエーションに応じて最適なお店を紹介してくれるのがこの連載です。第1回は自己紹介代わりに、2013年に山本さんが訪れた新規オープンのお店の短評です。どこよりも信頼できるレストラン評、そしてその楽しみ方を、ぜひ味わってみてください。

Sumallyというウェブのサービスの代表の山本憲資(やまもとけんすけ)と申します。

前職は雑誌編集者、今はウェブサービスをつくるのを生業としておりますが、人と会うのが好きというか、自分の仕事ともけっこうな結びつきがあって、どこで会うのかというとやっぱりレストランが多くて、それもあって食べることと店選びにけっこうな情熱を注いでいます。

「フィットする晩餐」というのはcakes代表の加藤さんが付けてくれたタイトルですが、シチュエーションに応じて最適なレストランを選ぶというのをせっせと7、8年続けてきたのもあって、平均よりは少しレストランに詳しい32歳、とぐらいは自分で言ってもいい気がします。

このコラムでは、僕の実際の経験をベースに、こういうときにおすすめはこの店というかたちで紹介していく予定です。とはいえそんなシーンじゃなくても行くだけで楽しめる店というのを基準に書いていければいいな、と。初回は食歴自己紹介を兼ねて、2012年末〜昨年にオープンした店の短評をダダダっと書いてみることにしました。

まず、寿司は、青山一丁目にオープンした進吾が個人的にベストでした。骨董通りに移転したすし昂のあった場所、ともにすし匠系。まだ数回しか行けてないんだけど、知人にも薦めまくっていて。今年も行きたい(すでに2回フラれた)。ホテル西洋銀座の閉館とともになくなった真魚のご主人の新店の一柳もよしです。引き続き銀座。銀座といえば、あら輝のあとにできたおのでらにもランチに行きました。札幌の名店、すし善にいた方がご主人、雰囲気も味も暖かい、すし善のいいところを引き継いでいるいいお店です。

フレンチはリニューアルオープンしたロオジエ、行けてなかったエスキスに行くことができて満足。エルブジにいた3人のスタッフでやってる要町の81、81年生まれの仲間8人でタキシードを着て貸し切りで行ってこれまた楽しかったです。パリのAgapeのスーシェフだったシェフの赤坂のライラもよし。81、ライラのどちらも完全おまかせメニューでコストパフォーマンス高し。カジュアルフレンチはほんと大豊作で、龍吟〜Zuriollaにいたシェフのhiroyaもオフィスの近所でよく行きました。はしで食べるカジュアルなフレンチ、美味しいのです。11月末にLA'Sが移転と同時に出したCorkも。コの字型のカウンターでワインに合わせた小皿を出すお店でとても洒落てます。あとナリサワ〜デイルズフォードにいたシェフの代官山のataも頻繁に行きましたね。クルミとプルーン入りのナメロウが美味しくて真似して自分でも作りました。コンデナスト時代によく通ったアバスクからシェフの和田さんが独立して出したサンジャンピエドポーもセンスいい。秋ごろに食べたうなぎのメニュー、最高でした。ちょうどクリスマスに当日約束した3人でたまたま遅めの時間から入れたルブトンもなかなか。オー・ギャマン・ド・トキオにいたシェフ。根津美術館から西麻布に抜ける通りにあるんだけど、広尾のアニュのソムリエの方がオープンしたNOA帝国食堂など界隈が賑わってきています。カンテサンスのサービスだった吉田さんのクラヴィエールも面白くて、お酒15杯にそれぞれ小皿がついてくる。めちゃいいスピーカーで聞くクラシックも素晴らしくて、確実に長丁場、確実に酔っ払うお店です。カンテサンスのあった場所にできたティルプス、小山薫堂さんのやっているU35で優勝したシェフの新橋のラフィネス、初台のアニスはまだ行けてないので今年いきたい。あと伊勢丹のジャック・ボリーも(閉店時間が早くてなかなかいけない)。そういえばレフェルベソンスの新店も気になってます、シェフの生江さんのFacebookによると3月に日本橋にオープンのようです。

イタリアンはアロマフレスカにいたシェフのアルヴェアールが秀逸。アロマフレスカより併設されてるサーラアマービレに雰囲気近いです。お店の名前がなかなか覚えられなくて、おとなりのかんだの住所をいつも検索してます。ドンチッチョの2号店のシュリシュリもオフィスからそう遠くないところにオープン。ランチに美味しいパスタが食べれる店があるのはうれしい、夜も何度か行ったんだけれど。

中華はWakiyaにいたシェフがオープンした築地の歩歩路がよかった。あの内容でコース5000円はほんと価値あります。築地になかなかいくことがないというのが個人的難点なのですが。あと8人で予約してたのに、これる人数が減った上に恐ろしくみんな遅刻してくるというボロボロのコンディションで臨んだ外苑前の楽記。食材の都合で人数変更不可・みんなの分が大皿で一気に出てくるのでなかなか大変でした。それでも楽しかったけれど。ロウフンフォンの柳沼シェフが復活した赤坂のうずまき別館も11月に。ロウフンフォンは結局一度も行ったことがなかったのでそれだけでうれしかったし、やっぱり美味しかったです。

和食は青山にオープンしたが素敵でした。オフィスの近所で、門構えのかんじからはそんなに期待していなかったんだけど(失礼な話)とても丁寧な料理で。おみやげにいただいたお箸、うちで愛用しておりまうす。祇園の丸山にいたご主人の荻窪の坂ぐち、表参道の太月も気になってるがまだ行けておらず。あと荒木町の大原にいってみたいんだけどなかなか予約とれずで未訪問、今年はいきたい。そういえば祇園祭ついでに京都のろはんに行ったんだけど、これまたいいお店でした。和久傳出身のご主人の定食屋なんです。祇園・縄手通にあって、ロープハンドストリートだからろはんとのこと。そこで小山薫堂さんにたまたまお会いしたけれど、薫堂さんのオープンした月曜火曜だけやってるという居酒屋の月火にも行きました。その夜は、月火から六本木の香妃園で鶏そばとカレー、そして行きつけの中目黒のワインバーのモノポールというはしごで、楽しくてよく覚えてます。

海外はNYとパリに行きました。NYで印象的だったのはコペンハーゲンの世界一のレストランNOMA出身の2店、AteraACMENOMAD HOTELのダイニングもセンスよかったです。パリは日本人の店をたくさん攻めました。久々のPassage53も相変わらず最高だった(ディセールのあとに佐藤シェフが数件となりにオープンしたGYOZA BARで餃子も食べた)のと、コントワールのシェフだった篠塚さんが10月にオープンしたビストロ、Les Enfants Rougesも美味し。ランブロワジーの魚担当だったシェフのLa Table d'Akihiroにも。名物のカレー海老、こっちでも食べれます。ランブロワジーは今年息子のほうのシェフがパリに新店だすみたいですね。あとドバイに本店の支店も出すとか。日本人のシェフがふたりでやってるAbriのカツサンドも美味しかったです。紫キャベツと薄焼き玉子、真似したい。ほかにはヤニックのビストロのテロワールや、おしゃれビストロのBONESからFRENCHIEのはしごなどなど。

今後、出てくる店もぜんぜんあるとは思いつつ、私的2013ベストレストランでした。次回以降はもっと細かく紹介していく予定です。美味しいお店情報ございましたら、Facebookやメールなどで、ぜひ教えてください。ではまた次回に!

この連載について

フィットする晩餐

山本憲資

世界中の人の「欲しい」と「持っている」で繋がるウェブサービス「Sumally」の代表である、山本憲資(やまもとけんすけ)さんの連載がスタートしま す! 32歳という若さにして、膨大な数のレストランに通い、「食」にただならぬ情熱を注ぐ山...もっと読む

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Quishin http://t.co/BaUHXnvzmp シンラのおふたりの対談。合わせて読もう。 “@sadaaki: というわけで、Sumallyの山本憲資さん @kensukey の新連載「” 5年弱前 replyretweetfavorite

sadaaki というわけで、Sumallyの山本憲資さん @kensukey の新連載「 5年弱前 replyretweetfavorite

sadaaki 新しくはじまったレストラン連載 https://t.co/KlonFGHSRr の山本憲資さん @kensukey から「飲食店にくわしいだけだと仕事をしてないみたいだから、仕事のほうも褒めてください」という連絡をいただきました(笑)。たしかにこれはぼくがうかつでした。 5年弱前 replyretweetfavorite