『成り上がり』的なサクセスストーリー、付録つき?
—— 『年齢学序説』は、NHKの書評番組で取り上げられたり、新聞で紹介されたりとても評判はよかったですよね。
博多大吉(以下、大吉) ほめてくれる人は、めちゃくちゃほめてくれるんですよ。それはありがたいというのはありましたけど、あんまり、ね。何回も言いますけど、鵜呑みにはしないんで。鵜と一緒で、飲み込む前に吐き出しますんで、私は。喉まで入れても「どうせ持っていかれるんでしょ」って(笑)。
—— チヤホヤされても……
大吉 もちろん信じません。ですから、原稿の依頼や執筆のお話をいろいろ頂いてたんですけど、そういう気持ちだったんで、勘弁してくださいと。でもですね、ちょっと目を離したら若手が本出したりしてるんで、待て待てと(笑)。ちょっと待てと。おまえら何出してんだと。こちらは4年間、溜めましたんで。
—— ネタはもう、十二分に。
大吉 はい、大丈夫だと思いますよ(笑)。大丈夫です、やるときはやるんです。
—— おお。cakesで芸人さんが連載をもたれるのは初めてということですが、意気込みなどお聞かせいただけますか?
大吉 あのー……ある日、突然マネージャーが、すごいの見つけてきました! って言ってきたのがcakesさんで。僕、あんまりこういうの見たことがなくて正直に言うと知らなかったんですけど、パッと見てみまして。「ああすごいね」って言ったら、「ここですよ! あなたの書く場所はここです!」と。勝手に言い出すんで、「一回座れ」と言ったんですけど(笑)。画期的なシステムということも聞いて、芸人で連載始めるのが初めてになるから、話題になりますよね。でも、だからね、それがちょっとひっかかりますけどね。僕でいいのかなあっていう。
cakes編集部 是非にと思っておりました。
大吉 そうですかねぇ。
—— 『年齢学序説』が出た後、「大吉さんの次の本はないんですか」と読者の声がたくさん寄せられたそうですね。満を持しての執筆開始ですが、今回、いったい何を書いていこうとお考えですか?
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