シンキロウプロジェクト

第11回 Track02 Age of Consent

PHP研究所から、人気ボカロ小説の新作をcakesで配信です!
”シン”として活動するため、新は東京で一人暮らしを始めることになった。さあ引越し当日。現れたのは意外な姿のあの人!

初音ミクをはじめ今や70億円を超えるともいわれる「ボーカロイド市場」。一時ネットで話題となった「人気ボカロP(ボーカロイド楽曲の制作者)は企業による捏造だった!?」という陰謀論に着想を得た小説『シンキロウプロジェクト』を一部公開します。

 新しい部屋は秋葉原から電車で15分ほどの下町のマンションだった。

 荷物は引越し屋の「単身パック」で十分運べる量だった。母さんは少し寂しそうにしてたけど、それでも僕に仕事が決まったことは嬉しかったようだ。
 向こうでいくらでも買えるよ、とは言ったのに、レトルトのカレーとか袋ラーメンとか買い込んで持たせてくれた。それでいて、「外食ばっかりしないで自炊しろ」とか「インスタントばっかり食べるな」とか言って鍋とかフライパンも持たされた。こう見えても、母さんの帰りが遅いときにはいつもムギに晩ご飯を作ってやっていたので料理は得意なほうだ。まあそんなに凝った料理が作れるというわけではなく、チャーハンとか焼きそばとか、ありあわせの材料でちゃっちゃっと作れる料理とかばっかりなんだけど。

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ほぼ日P(ボカロP)

PHP研究所から、人気ボカロ小説の新作をcakesで配信! 病気になりそうなほど眩しい日差しが照りつける真夏のアキバ。静岡から上京した加藤 新(かとう あらた)はある会社の面接試験を受ける。それは「株式会社シムラクラム」が推進す...もっと読む

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