松井博
創造力をどう伸ばす?(前編) IT時代の教育とは? 【第9回】
教育の現場で耳にすることが多いのが、「子どもの創造力を伸ばす」などという言葉。でも、「創造力」などというものは本当に養えるものなのでしょうか? 松井さんはその問いに対して「養える」と断言します。しかし、創造力を養い、育むためには、そのためのマインドセットが必要なのです。それは一体どんなものなのか。そもそも「創造力」とは何なのかから考えていきます。
「創造力」って、いったい養えるものなんでしょうか?
養える。僕はそう思っています。創造力というのは、僕らの誰しもの中に眠っています。でも、ある人はそれを容易に引き出せるのに、ある人はどうにも引き出せないのです。 今回は創造力とは何なのか? どうしたら創造力を引き出し、伸ばすことが出来るのかを前編と後編に分けて考えてみましょう。
創造することは「表現」すること
創造って、別になにか変ったことなんかではなく「表現」のひとつの形態です。自分の中に湧き出してくるモノをカタチにすること。それが「創造」と呼ばれる行為です。絵を描く、文章を書く、作曲する、ビジネスを創る、デザインを生み出す……人によって表現の方法や生み出されてくるモノは違いますが、これらはどれも「創造」であり、「表現」なのです。
表現や創造という行為に必要なプロセスをまとめてみると、こんな感じでしょうか?
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この連載について
松井博
現在、IT革命によって世の中の仕組みが急速に変わりつつあります。産業、政治、就労、コミュニケーション…… 影響を受けない分野はありません。未来はどうなっていくのか、こうした時代が私たちにどんな選択を迫ってくるのか、元アップル管理職の松...もっと読む
著者プロフィール
作家・経営者。2009年まで米国アップル本社勤務。著書に『僕がアップルで学んだこと』、『企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔 』、『10年後の仕事のカタチ10のヒント シリコンバレーと、アジア新興国から考える、僕達の仕事のゆくえ』などがある。現在はクパティーノで保育園事業も手がける。
Twitter: @Matsuhiro
ブログ: まつひろのガレージライフ
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