●特別企画
cakes編集部「ひとを幸せにする本気の”おせっかい”——糸井重里×堀江貴文対談」
【第1回】いまがいちばんいいタイミング。
昨年末インタビューでcakes登場してくださった糸井重里さんと、『ゼロ』(ダイヤモンド社)が絶賛発売中の堀江貴文さんの対談が実現しました! 『ゼロ』を読み、今こそ堀江さんに会ってみたいと思ったという糸井さん。「ホリエモン」として世間を騒がせていたころの堀江さんをどう見ていたのでしょうか。そして実際に会った堀江さんに何を感じるのでしょうか。
真山仁 / 藤沢数希「日本人に足りないのは「強欲」なのか?——真山仁×藤沢数希対談」
【第4回】この国を救うのは「グリード」か
真山仁さんと藤沢数希さんの対談もいよいよ最終回。まだ日本市場に魅力はあるし余裕もあると語る藤沢さんに対し、数十年先を見据えた場合このままでは厳しいと真山さんは国の将来を憂います。課題が多々あることがわかっていてもそれに対する改善が進まない日本の本当の問題点は何なのでしょうか?
●連載
ジョン・ヒロボルタ「雑誌で自分の携帯番号【090-6143-2407】を公開したら」
特別編 School of Fuck——ボルタ集結、展覧会開催!【第6話】
ついに読者の高校生美術部員のために、勝手に原宿のギャラリーで展覧会を開催したジョン・ヒロボルタさん。なんだかとんでもない展覧会が繰り広げられていました。しかも、ジョンさん曰く、今回でまだまだ序の口、本番はこれからとのこと……。 ごく普通の会社員であるジョン・ヒロボルタさんが血迷って携帯番号を誌面に載せたところから始まる、アメイジング・ドキュメンタリー!
真山仁「グリード」
序曲 スリーピング・ボム 4——二〇〇七年二月九日 ニューヨーク ミッドタウン
住宅バブルの異変を感じたジャッキーは、クライアントにサブプライムローンを買わないようアドバイスします。しかし、同じ会社のサブプライムローンを扱う部署の男からは、自分たちの邪魔をするようなら覚悟しておけと脅されてしまいます。そんなとき、ジャッキーは格付け機関の友人から重大な情報を手にして……。
砂田麻美「希望としての狂気の描き方——砂田麻美監督インタビュー」
第3回 謎めいた空気感を映像に変え、見せる仕事
『エンディングノート』で数々の映画賞を受賞し、一躍脚光を浴びた映画監督の砂田麻美さん。次の題材となったのが、あの「スタジオジブリ」。1年間、350時間もカメラを回した砂田監督は、膨大な素材からどのように映画『夢と狂気の王国』を煮詰めたのでしょうか。第3回は、この映画をつくる意味があると確信した場面について。それはお正月、誰もいないスタジオで黙々と描き続ける宮崎駿監督の横顔を捉えた瞬間だったそうです。
新城カズマ「15×24(イチゴーニイヨン)link one せめて明日まで、と彼女は言った」
パート2.例のメールが届いてから 三橋翔太[09:42−]
この世から去るのに『完璧な場所』で『最良の方法』を確かめなきゃいけないのに、ぼくのケータイはあの女のところ——とある大晦日、12月31日。高校2年生、徳永準の自殺予告メールがネットに流出しました。友人である笹浦耕は東京のどこかにいる彼を止めようと捜索隊を結成します。そこから始まる15人の24時間の物語。読みはじめたら止まれない、ライトノベル史上〈もっとも長い一日〉を味わってみてください。
青山裕企 / 美少女図鑑「彼女写真 in 仙台」
仙台編【第3回】横顔
待ち合わせた彼女から服装への感想を求められました。「えーっと……」品のあるグレーのダウンと鮮やかな青のシャツが、彼女の髪色をひきたてていてとてもきれい……なんてことを面と向かって言えるはずもなく。悩んでいるうちに、いつのまにか彼女の横顔に魅入っていました。「あんまりかわいくない?」と少し不安げな彼女の言葉に、意識を戻します。
●ショートショートケイクス
正月ボケで朝起きるのが辛いのぼくだけですか?
どうも、このところ「新しい時代」に生きているなと感じ入ることが多い編集Nです。
正月休みにですね、実家に帰って父と将棋を指したんです。
結果、飛車角落ちのハンデ戦であっさりと負けました。
しかも、やっこさんは齢70近く、酒をかっくらって酩酊状態でした。
しばらく飼い猫の尾を執拗に引っ張るなど、ショックを隠しきれませんでした。
ぼくが弱すぎたのでしょう。
一応説明をしますと、昨年ボスの加藤に、
「これ読めば、すーぐ強くなるから」(低音)


と手ほどきを受け、それぞれ半分ほどめくりつつ、
「いま、いいアプリいーっぱいあるから」(低音で加藤)
ということで、スマホに『金沢将棋』を入れて、たまにピコピコしてました。
現在は『金沢将棋』レベル100のうち24といった程度です。
まあ多少わかってきたかな、ひとつオヤジに引導を渡してやるかなどと思ったところでした。
お相手になりませんでしたね。
飛車角落ちでも飄々と凌ぎながら、さくっと詰めてくる父の刃の切っ先の鋭さに、将棋の奥深さや自分の迂闊さを呪ういい機会ではあったのですが。
でもですね、ぼくは性根は負けず嫌いなんです。特に父には。
さりげなくトイレに篭り、「飛車角落ち」「戦略」「コツ」などで検索すること10分。
ハイ、新しいオレが来ましたよ、ってことで、もう一戦ふっかけてみました。
いやはや、2戦目はなんとか勝ちました\(^o^)/
(飛車角落ちで泥酔している老人にです)
腕に覚えがあり、ぼくに輪をかけて負けず嫌いな父はブツブツといっていましたが、男たるもの父親は殺しとかないと寝覚めが悪いってものです。勝ち逃げしてやりました。
(何度も言いますが、飛車角落ちで泥酔している老人にです)
「俺は小さい頃は将棋盤がうちになかったから友人宅に上がり込んで友人の父を将棋で負かして怒らせた」などという武勇伝を聞きながら、ああ、恵まれてるな、ぼくは「新しい時代」に生きているなと思ったのでした。
梅田望夫さんは2006年のベストセラーとなった著書『ウェブ進化論』でこんなことをおっしゃっています。
ITとネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということです。でも高速道路を走りぬけた先では大渋滞が起きています
これはなにも将棋に限ったことではないなと、実感する場面が多いこと。
ITは所詮道具、人間存在の根源に影響する類ではないと吉本隆明さんは、「ほぼ日」での糸井重里さんとの対話の中でそう看破されていました。けれどもしかし、
低予算でびっくりするようなものを作り出す人が次々に現れたり。
アッという間にネットからスターが誕生したり(犯罪者が告発されたり)。
ネットで出会っていまおつきあいを……ポッってひとがそこら中にいたり。
人間の営みを圧倒的なスピードで劇的に変えている現場を日々目撃します。
だから、ぼくの寝起きの悪さもきっと近い将来、なんとかなるはず(涙目)。
……
ええまあ、そうやって変わりながら変わらないことの中に、大渋滞の少し先の見晴らしの良い所に、cakesがやろうとしていることがあるといいなあ、的なことを思ったりなんかしちゃったりしてみたいな(こういう言い方、むかし流行りましたよね)。
本日もcakesをご覧になっていただき、ありがとうございます。
cakesでは将棋にまつわる記事が偏って、もとい充実しています。
将棋に興味のある方も、ない方も楽しめる記事になっていますので、ぜひご覧ください。
梅田望夫「「観る」将棋の楽しみかた——梅田望夫×加藤貞顕 将棋対談」
山本一成「コンピュータ将棋ソフトはどこまで強くなるか ——山本一成(Ponanza開発者)×加藤貞顕 対談」
finalvent「【第52回】『真剣師 小池重明』(団鬼六)前編」