宋文洲(ソフトブレーン株式会社)vol.4 日本企業は「マトリョーシカ人事」をやめなさい

ファンドマネージャーの藤野英人氏とソフトブレーン創業者の宋文洲氏の対談も、これが最終回。宋さんはなぜ、物事を本質的に考えられるのか。ひとつのポイントになるのは、日本のビジネスパーソンのなかにはびこる不合理な立場論だ。後半のテーマは、ここ10年の株価の動向。その内実を明らかにすることで、これから伸びる会社の傾向が見えてくる。

畑を耕したこともないのに「農耕民族論」を持ち出す人々

藤野 僕が宋さんと長年付き合っていて思うのは、常に本質的に物事を考えている人だということです。宋さんはどうやって、その思考を身につけたんですか。

 そうねえ……逆に藤野さんに聞きたいんだけど、藤野さんはいろいろな経営者を見てきているじゃない。経営者って基本的に本質的なんじゃないの?

藤野 そうかもしれませんね。いい経営者はなおさら。

 ひとつのことに全責任をもって、無一文になるリスクをとりながらチャレンジする。失敗したら、社員にも、お客さんにも、株主にも迷惑がかかる。そういったことを、ひとりで背負っている人間は、物事の本質を見ざるをえないと思うんですよ。
 物事の本質を見えなくするものの一つに「立場」があります。営業支援ソフトを営業していたとき、製造業の会社からは「そういった営業のマネジメントは、製造業には向かない」といわれました。

藤野 ものづくりは特別だ、という「ものづくり信仰」ですね。

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イケてる経営者が日本を救う

藤野英人

日本株ファンドの「ひふみ投信」で抜群の成績を残しているファンドマネージャー藤野英人氏がイケてる日本企業の経営者にインタビューし、投資家の目線で成長の秘密をひもといていく対談連載。50歳未満の「アニキ編」と50歳以上の「オヤジ編」の2編...もっと読む

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yaiask マトリョーシカについてはこの記事に https://t.co/JtIgxp50CG  5年以上前 replyretweetfavorite