宋文洲(ソフトブレーン株式会社)vol.2 同じ会社に100回訪問するのは、美談ではなくただのアホ

ソフトブレーン株式会社を創業した宋文洲さんは、日本でビジネスを展開するうちに、「根性論」を重視する営業活動に疑問を感じるようになる。現在のソフトブレーンの主力商品である営業支援ソフト、そしてベストセラー『やっぱり変だよ 日本の営業』が生まれるきっかけにもなった、90年代の日本の不思議な営業現場とは。

営業マンはかわいそうに見えた方がいい?

藤野 宋さんは、どうして日本の営業が非効率であることに気づいたんですか。

 土木の解析ソフトを売り始めた当時は、自分で電話をかけて営業してたんですよね。そうしたら、名前ももちろん、言葉のアクセントも中国人ぽいし、まずあやしまれるんですよ。話を聞いてもらいたくて、「わたしはあやしい人ではありません」と最初に言うようにしていたんですけど……。

藤野 それは逆にあやしいですね(笑)。

 そうですよね(笑)。でもそのころの、日本の営業といえば、ガムテープで受話器を手にくくりつけてでも、とにかく何回も電話をかけるのがよしとされていたんです。

藤野 某証券会社の手法として有名ですね。

 でも、ぼくがそれをやっても、おそらく受注できない。大学の先生や先輩は、誰もぼくのことあやしいとは思いません。それは、これまでの研究とか人柄を知っているから。でも、いきなり電話をかけると、なにも前提条件がないからあやしまれる。それなら、電話の件数を増やすのではなく、売るチャンネルを変えようと思ったんです。

藤野 どのようにしたんですか?

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

ケイクス

この連載について

初回を読む
イケてる経営者が日本を救う

藤野英人

日本株ファンドの「ひふみ投信」で抜群の成績を残しているファンドマネージャー藤野英人氏がイケてる日本企業の経営者にインタビューし、投資家の目線で成長の秘密をひもといていく対談連載。50歳未満の「アニキ編」と50歳以上の「オヤジ編」の2編...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード