少しだけしゃべるギター

特撮番組で、ギターをつまびくヒーローを見ては、彼らのように自分だけのギターを持つことにあこがれていた大槻ケンヂさん。そんな大槻さんのもとに、なんと老舗ギターメーカーのK.Yairi(ケーヤイリ)から、大槻さんのためだけのオリジナル・アコースティックギターの製作をしたいという申し出が舞い込んできました。大槻さんはわくわくしながらデザインについてのオーダーを出しますが、実はひとつ、心のなかにしまった要望があって……。

 前回、ヒーローの抱くギターのルシアー(弦楽器製作家)について書いた。実は思い出だけをたよりに資料を見ずに書いた。ガキの頃に見たテレビの記憶に関しては、脳内修正も含めてガキの頃の思い出なのだからそれでもいい、との判断からであった。

 でも気になって、書店で『昭和石ノ森ヒーロー列伝』という本を買ってキカイダーやズバットについて見直してみたのである。書名の「石ノ森」とは言わずもがな昭和ヒーローの創作王・石ノ森章太郎先生のことである。

 すると、ああそうだったのか、と40代になってヒーローのギターがわかることの面白さ。人造人間キカイダーに変身するジローの抱くギターは、胴の薄い、マーティンで言うところのOOO(トリプルオー)サイズの赤色だ。旅仕様ということでホールドしやすくしたのか、ボディー上辺と底部でストラップを止めるようになっている。ガットギターではなかった。スティール弦だ。いちいち張り替えがメンドーそうだ。アルトベンリをクルクルまわして弦替えしている時にハカイダーに襲われたらどうするんだろう?



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小説 FOK46—フォークオーケン46歳

大槻ケンヂ

30年以上音楽活動を続けてきた、ロックミュージシャンの大槻ケンヂ。楽器演奏と歌を歌うのを同時にできないという理由で、ボーカルに徹してきた彼が、2012年、ギターの弾き語りでのソロツアーを始めた。その名も『FOK46(フォークオーケン4...もっと読む

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