シンキロウプロジェクト

第6回 Track01 Ceremony

PHP研究所から、人気ボカロ小説の新作をcakesで配信です!
いきなりキレられたり、気合注入の挨拶を大声でさせられたり…なんだかよくわからない面接は続く。そして最後に現れたのは、威圧感たっぷりの社長。ついに新の合否が決まる!

初音ミクをはじめ今や70億円を超えるともいわれる「ボーカロイド市場」。一時ネットで話題となった「人気ボカロP(ボーカロイド楽曲の制作者)は企業による捏造だった!?」という陰謀論に着想を得た小説『シンキロウプロジェクト』を一部公開します。

 こんこん。

 次に入ってきたのは飄々とした感じの四十絡みの男だった。少し後退した額になでつけたオールバック、細いフレームのメガネが切れ者っぽい雰囲気を漂わせている。が、着ているのはジーンズの上に黒いタートル。少し腕まくりはしているが暑くないんだろうか。
「君が新くんか」
「は、はい」
 威圧感のある話し方が、きっと偉い人に違いない、たぶん社長、という直感を補強してくれる。
「はじめまして。株式会社シムラクラムの社長を務めている、志村だ。よろしく」
「こちらことよろしくおねがいします!」
 なぜか僕は、直立不動の姿勢でお辞儀してしまう。何と言うかそういう威圧感のある人だ。

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シンキロウプロジェクト

ほぼ日P(ボカロP)

PHP研究所から、人気ボカロ小説の新作をcakesで配信! 病気になりそうなほど眩しい日差しが照りつける真夏のアキバ。静岡から上京した加藤 新(かとう あらた)はある会社の面接試験を受ける。それは「株式会社シムラクラム」が推進す...もっと読む

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