構造構成主義に基づく市民活動の考え方—ボランティア同士で不毛な信念対立に陥らないために

早稲田大学大学院専任講師で、「ふんばろう東日本支援プロジェクト」代表の西條剛央さんに、ボランティアに対する考え方をご寄稿いただきました。ボランティアだからこそ起こりうる問題、その問題を起こさないためにはどうすればいいのか。ボランティアにかぎらず、あらゆる組織で応用できる考え方です。ぜひご一読を。

1000年に一度といわれる未曾有の大震災が故郷を襲いました。津波で伯父さんは行方不明となってしまい、そんな中で「ふんばろう東日本支援プロジェクト」(以下「ふんばろう」)を立ち上げました。その活動は瞬く間に全国に広がり、現在は数十のプロジェクトや支部、2600名のメンバーを擁するプロジェクトとなりました。私はこのプロジェクトのことを“市民意思機能”と呼んでいますが、一般的には市民活動と呼ばれるものの一種です。

ボランティア活動を行う上で気をつけるべきことは、信念対立です。異なる正しさをぶつけ合うことで、争い消耗して、本来の目的を実現できなくなることです。

では、なぜそのようなことが起こるのでしょうか? 同じボランティアをやっていて、自分が助けたい人達を助けている人を責めるのですから、一見すると不思議な感じがするかもしれません。

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