第1回】人生を真剣に考える

「百ます計算」の生みの親として知られ、その教育理論が絶大な支持をうける陰山英男先生が、リアルな大人の悩みに真剣に答えてくれる『教えて、陰山先生!』。記念すべき第一回は、四人の相談者がいらっしゃいました。きっと多くの人にとって、身に覚えのある相談じゃないでしょうか? さあ陰山先生の言葉に耳を傾けてみましょう。

※お悩みのある方は、「陰山先生質問応募」という件名で、info@pieceofcake.co.jpまでメールをお送りください!

勉強が続かない

Q.キャリアアップのため、仕事に必要な勉強をしているんですが、なかなか続きません。最初は意気込んでいても、テレビやゲーム、インターネットに気が散ってしまいます。ようやく勉強に取りかかろうと思っても、テキストを手にとった途端、強烈な眠気が襲ってきて、そのまま寝てしまいます。どうしたら勉強ができる人間になれるでしょうか?

A.その勉強はそもそも何のためのもの? TOEIC? 資格試験? 社内の昇進試験? 社会人になってからの勉強なら、きっと大なり小なり君の仕事や人生に関わるものだろうね。

勉強ってものは、君が悩んでいるように、ただ漫然とやっていたら絶対に続かないものだよ。だって、そもそも勉強なんて楽しくないんだから。楽しくないことは、よっぽどの理由がないと続かないだろ。その「よっぽどの理由」を自分で意識しないといけない。

勉強が続かないということは、逆に言うと、君はいま勉強が続かなくてもいい状況にある、つまり切羽つまっていないってことだよね。切羽つまると人は必死になる。勉強を真剣に続けるためには、これはかなり有益な環境だ。

僕が必死になって勉強したのは人生で2回。大学受験のときと、就活で失敗して、その年の4月に教員採用試験を受けると決めたとき。試験は7月だったから、それまでの約3カ月間は1日13時間ぐらい勉強した。食事しているか、風呂に入っているか、寝ているか、勉強しているかの生活だった。もう追い詰められて後がなかったし、もしも落ちたらなんて考える余裕すらなかった。

君もうすうす気づいているとは思うけど、退路がある限り人はサボるものなんだ。だから、何かを真剣にやり遂げたいなら、退路を断って自ら切羽つまった状況におちいるか、もしくは自分で自分を追い込んだり、思い詰めたりしなきゃいけない。そう、思い詰めることができるかどうかが重要なんだよ。俺は人生をかけて○○になる、○○になれなきゃ終わりぐらいの覚悟がなきゃ。そして○○になると決めたら徹底して貫かないと。とことん自分の人生を自分で考えないと。

何のために勉強するのか、その先に自分が求めるものは何かを真剣に考えてみるといい。自分で自分の人生に責任を持つんだ。自分を救えるのは、結局自分しかいないんだから。真剣に自分の人生を考えたら、その勉強を続けなきゃって自然と本気モードになるはずだよ。

勉強する時間がない

Q.僕は、深夜残業が当たり前な会社に勤めています。今の仕事に不安を抱えていて、いつ会社をやめていいように、資格を取ろうと思っています。しかし、仕事が忙しすぎて、勉強の時間を取ることさえできません。どうしたら勉強の時間を確保できるでしょうか?

A.君は1日5分、10分の努力でできることの効果を知っているか? 10分あれば、人はものすごくいろんなことができるんだ。いくら忙しい人でもそのぐらいはひねり出せるはずだから、まずは5分、10分単位で時間を作ろう。朝起きてすぐ、通勤中、昼休み、移動時間、風呂の中、いつでもいいから、その時間をうまく見つけることから考えてみてごらん。

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この連載について

教えて、陰山先生!

陰山英男

「百ます計算」や「徹底反復」シリーズで知られる、教育者の陰山英男先生。その根底にある思想は、子供だけでなく大人にも応用可能なものばかり。社会という荒波でもがき続ける人たちの、本気の悩みにお答えする、陰山先生の真剣オトナ人生相談です!

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