悪い人間

重度の自閉症を抱えながらも、社会を鋭く見つめている作家・東田直樹さんの連載です。
今回のテーマは「悪い人間」。
人と同じ行動ができないことで、「自分は悪い人間である」という感情と、幼い頃から向き合わざるを得なかった東田さん。年齢を重ね、思考を続けた結果、ひとつの結論にたどり着いたようです。

冬の夜長に、何度もゆっくり読み返したいお話です。


 僕は自閉症の自分を、小さい頃は悪い人間だと考えていました。いつもみんなに注意され続けていたせいでしょう。けれども、成長するにつれて、それは間違いだと気づいたのです。

 もしも、気づくことができなければ、今とは全く違った人生を送っていたのかもしれません。

「自分は悪くない」というのは、ともすれば、身勝手な考え方だと思われがちですが、そんなことを言われれば、僕たちのような人間は生きる意味を見失ってしまいます。


 直したいと思っているのに、注意をされても直せない人間がこの世に存在するのです。

 その理由は様々です。

 注意されてもどうしていいのかわからない、行動のコントロールがきかない、情緒が安定しない、などの問題を抱えながら生きている人がいます。そんな人たちを、どうすれば助けてあげられるのでしょう。

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跳びはねる思考—22歳の自閉症作家が見た世界

東田直樹

「僕は、まるで壊れたロボットの中にいて、操縦に困っている人のようなのです。」 会話ができないもどかしさや意に沿わない行動をする身体を抱え、だからこそ、一語一語を大切につづってきた重度自閉症の作家・東田直樹。 小学生の頃から絵本...もっと読む

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コメント

BigWest7054649 無意識ながらも息子に思わせてしまっているるのかも。気をつけなければ。“@cakes_PR: 東田直樹|「跳びはねる思考――21歳の自閉症作家が見た世界」 ” 4年弱前 replyretweetfavorite

yamada_kazuo 記事や助言の押し売りは必要ない!人の迷惑考えられない輩が、一番の人格障害者だ!もちろんそんな輩が支持される訳がない  https://t.co/JCtGYUUCZ4 4年弱前 replyretweetfavorite