後編】クリエイターが食える方法をいっぱい増やします

「ネットの人たちって勝手ですよね」とぼやくのは、ドワンゴ会長の川上量生さん。ゲーマーとしてたいへん優秀だったと豪語する川上さんが綴った『ルールを変える思考法』(角川EPUB選書)刊行記念として、cakes代表の加藤貞顕とのトークセッションが開催されました。後編も、コンテンツマーケティングの重要性に始まり、スタジオジブリに弟子入りした本当の理由まで気になるお話が満載! ルールに縛られないどころか、ルールそのものを書き換えてしまう自由自在な戦略的発想をお楽しみください。

ネットが普及して、マーケティングは難しくなった

加藤貞顕(以下、加藤) 川上さんに、マーケティングのお話も聞いてみたいですね。かつて書籍は、新聞に広告を大きく出して、書店にたくさん並べれば売れました。でも、だんだんその手法では売れなくなりました。僕自身は2008年くらいから、コンテンツのマーケティングの潮目が変わってきたなと感じているんです。
 みんなの興味が細分化して、マス広告が効かなくなってきたのが、そのくらいからではないかと。そして、ネット上のコンテンツのマーケティングはさらに難しくなっている。だから、ケイクスでは著者自身で告知ができるなど、新しいマーケティングの仕組みを模索しています。

川上量生(以下、川上) 正しいと思います。AmazonにせよAppStoreにせよ、一番の欠点は、作者が作品を買ってくれたユーザーに対して、継続してマーケティングする手段がないってことなんですよね。ユーザーをどう囲い込めるか、ファンクラブをつくれるかというのがコンテンツのマーケティングにはすごく重要。だから、それができないAmazonやAppleのシステムは、クリエイターにとって天国にはなり得ないでしょう。

加藤 そう考えると、ドワンゴの「ブロマガ」はファンクラブみたいなものですよね。

川上 それを意識してつくっています。ユーザーになにかを提供して、お金を払ってもらう仕組みがあれば、ずっと固定ファンになってくれますからね。そのファンが、ものづくりやビジネスのベースになるんです。

加藤 ファンクラブがあれば、マーケティングもそこでできる、と。ブロマガの開設は今まで著名人に限定していましたが、今度、一般ユーザーさんにも開放するんですよね?

川上 はい、もともとそのつもりだったので。

加藤 なぜ、最初から開放しないで、あとから足すようにしたんですか?

川上 そうしないと、ユーザーさんが怒るからです。

加藤 えーと、どういうことでしょうか(笑)。

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ルールを変える思考法、のはじめかた

川上量生 /cakes編集部

「本当にやりたいことを突き詰めて考えたら……やっぱり『もっと寝たい』かな」。そう飄々と言ってのけるのは日本を代表するネット企業ドワンゴ会長の川上量生さん。ゲーマーとしてたいへん優秀だったと豪語する川上さんが綴った『ルールを変える思考法...もっと読む

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コメント

akitect 後編も面白かった。。。!!! 2年以上前 replyretweetfavorite

ketsu_debris |ルールを変える思考法、のはじめかた|cakes編集部 @cakes_PR /川上量生|cakes(ケイクス) これ質疑応答めちゃくちゃ面白いなー https://t.co/ynG9SzdemX 約4年前 replyretweetfavorite

szksgtm 質疑応答のあたりがすごい親近感炸裂。 4年以上前 replyretweetfavorite

typhonics cakesホントに面白い。 川上さん最高。→ 4年以上前 replyretweetfavorite