●特別企画
堀江貴文 / 大前研一「本気のテクノロジーが世界を変える——大前研一×堀江貴文 対談」
「何事も想定してはいけない」が福島の最大の教訓
世界的な経営コンサルタントであり、オピニオンリーダーである大前研一さんと、『ゼロ——なにもない自分に小さなイチを足していく』(ダイヤモンド社)を刊行したばかりの堀江貴文さんがくり広げる刺激的な対談が始まりました。元原子炉設計者と、現ロケット開発事業者であるエンジニア二人だからこそ語りつくせるテクノロジーの可能性。日本の未来を切り拓くにはどうしたらいいのか。徹底的に語っていただきました。今回は、原子炉の設計については、想定外をとことん考えぬかなければいけないというお話です。最終回の第6回まで一気に、毎日連続更新です!
藤野英人「イケてる経営者が日本を救う」
堀江貴文 vol.1 ビジョンなんて言ってないで、とりあえず一歩を踏みだそう。
ファンドマネージャーの藤野英人さんが、イケてる日本の経営者にインタビューする対談シリーズ。今回は特別編として、新刊『ゼロ』が10万部を超える大ヒットとなっている堀江貴文さんにお話をうかがいます。株式会社ライブドアの代表取締役として球団やTV局の買収などを仕掛けた堀江さんは、その勢いが絶頂のときに強制捜査を受けます。そこからの逮捕、そして実刑判決。すべてを失くしたかのように見えた堀江さんは、出所後、働く意欲に満ちていました。『ゼロ』にいたく感動したという藤野さんが、堀江さんの「いま」にせまります。
●連載
古賀史健 / 岸見一郎「嫌われる勇気」
第五夜 vol.5 哲人は諫める。「普通であることの勇気を持て」
「幸福とは、貢献感である」、そうキッパリと言い放った哲人に対して、青年は「幸福とはそんなもののはずがない!」と憤ります。そこで哲人は子どもの非行行動を例に出し、「特別であること」に意味はあるのかと、青年に問います。青年と同じように、わたしたちは「特別」であろうとすることを求めますが、果たして本当にそれが必要なのでしょうか? あなたの考えに抜本的な革命が訪れるかもしれません。
May_Roma「世界のどこでも生きられる」
オリンピック招致プレゼンに学べ【第3回】海外で認められるための7つのポイント
日本ではとても優秀な人材のB君ですが、シリコンバレーの就活では大失敗。どうやら日本人の持つ「謙虚さ」がマイナスに働いてしまったようです。では、B君が認められるにはどうしたらいいのか? May_Romaさんが、海外で太刀打ちできる人材になりたい日本人が見直すべき7つのポイントをお教えします。
ティファニー・ライス「セイレーンの涙——見えない愛につながれて」
【第9回】2人の編集作業
ノーラの自宅で初めて膝を突き合わせての編集作業に入った2人。冴えた表現に満ちた文章ーやはりノーラには才能がある。厳しい修正を入れながらもザックはかなり手応えを感じている様子です。大人の女性に極上の恋愛を届け続けるハーレクイン社の刺激的な新レーベル”エロティカ”より、9月15日に発売された小説『セイレーンの涙——見えない愛につながれて』の一部をお届けします。
松井博「IT時代の未来〜それはユートピアかディストピアか?」
欲求を制御するチカラ IT時代の教育とは? 第5回
童話に登場する「アリ」と「カメ」に共通するもの、それは目先の楽しさに溺れない自制心です。キリギリスではなくアリになれ!己を制する者だけが、ネットを「使う」側になれるのです。
伊藤聡「およそ120分の祝祭」
スタンド・バイ・ミー 知らないのになつかしいアメリカ
伊藤聡さんの連載「およそ120分の祝祭」、今回はスティーブン・キング原作の映画『スタンド・バイ・ミー』がテーマです。リバー・フェニックスが多くの人から注目されるきっかけにもなった本作。今も愛されるこの映画の魅力の源について綴られた一文をお読みください。
finalvent「新しい「古典」を読む」
【第53回】『真剣師 小池重明』(団鬼六)後編
官能小説家・団鬼六が稀代のアマチュア将棋の生涯を描いた『真剣師 小池重明』(幻冬舎アウトロー文庫)評、後編です。「文学」と「将棋」の正当として、あまり評価されることがなかった団鬼六と小池重明。本書を名著足らしめているのは、そんなふたりだから持っていたある共通性でした。団鬼六は小池重明の人生に何を見出したのか。finalventさんが迫ります。
大槻ケンヂ「小説 FOK46——フォークオーケン46歳」
思いもよらないケーシー
物事を始めるには何歳からでも遅くはない、という言葉がありますが、それでも、ある程度年齢を重ねてから新しいことに挑戦する際には大小さまざまな困難に直面します。40代からギターを始めた大槻ケンヂさんも、やはりそれによって思いがけないできごとに遭遇したのだとか。大槻さんいわく「ケーシー高峰現象」なるものが引き起こしたという驚愕のハプニングとは?
渡邊有紀 / 喜多村みか「TWO SIGHTS PAST」
TWO SIGHTS PAST #63
2000年頃より写真家の喜多村みかさんと渡邊有紀さんが互いを被写体として写真におさめている作品「TWO SIGHTS PAST」。2008年にブタペスト(ハンガリー)にてこの作品の写真展が開催された際に、現地を訪れた2人。前回につづき、その時の写真をお届けします。
cakes編集部「糸井さん、ぜんぶ聞いてもいいですか?」
【第4回】半分は教えられるな、と気がついた。
「社長の仕事とはなにか?」という疑問を、今も考え続けているという糸井さん。もともとフリーのコピーライターだった糸井さんが、「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げ15年。フリーではなく、あえて組織のなかでクリエティブをすることのおもしろさについて、糸井さんは語ります。(構成:古賀史健)
●ショートショートケイクス
みなさまこんにちは。先日、自転車の盗難被害にあいました、アルバイトの加藤です。
「もう一人の僕!」と言えるほど大好きな自転車だったのですが、まさか盗まれてしまうとは。最近、原付も盗まれたし、当たり屋の被害にもあうし…… せちがらい世の中です。
「かわいそうなやつだな」と思った方、どうぞ寄付金はcakes編集部に送ってくださいませ。ちなみに今はランニング通勤です。
そんな不幸続きの人生ですが、大好きな読書に支えられて何とか楽しく過ごしています。
それに、cakesの仕事にも慣れてきて以前よりも仕事が楽しくなってきました。そんな折、先輩方から編集の仕事についてアドバイスを頂いたので、それについて少し。
ラーメンを食べに行った僕と編集Nさん、どうやったら上手く編集できるようになるんですか? という僕の問いに対して、
Nさん「経験や勘の部分もあるけど、良いものを良いと感じたときに、その理由を考えるようにするといいよ。例えば、2枚の写真からどっちを使うかって時に、どっちもいいけど……こっちだ!と思ったその理由を考えるように。感覚の部分を細かく言葉にするといいよ」
なるほど……。 日頃テキトーに「こっちだ!」と選んじゃってますが、感覚を言語化するのが大切なんですね。これからはもっと考えるようにします!
場面変わりまして、編集Dさんと話していた時……
Dさん「クリエイティブになりたいんだったら、もっとオナニーしろ!」
なるほど、とっても端的でわかりやすい助言ありがとうございます(まったく意図がわかりませんこのド変態)とか思っていたら、
Dさん「ただし、おかずはダメだ! 妄想のみ! よりディティールを考えて! ディティールを考えるようにすれば想像力もつくし、何よりどこでも抜けるようになる!」
この言葉を聞いた時、ハッとしました。
Nさんと言っていることが同じだ!
「どこでも抜けるようになる!」の部分ではないですよ。ディティールの部分です、ディティール。
Nさんが言っていた、感覚を言語化できるようにという話。
Dさんが言っていた、妄想でディティールを追求するという話。
どちらの話でも、日頃何となく考えてることをよりきちんと分析して細かくとらえるようにする、ということではないかと感じました。
こんなにも違う話から同じことが伝わってくるって不思議です。
そういえば、先日読んだ『夢をかなえるゾウ』という本でも、
この本に書いてあることは全部他の本に書いてあることで伝え方が違うだけ、みたいなことが書かれていました(たぶん)。 うーむ、まさか編集の話とオナニーの話が繋がるとは思ってもいませんでしたが、そういうことなんですかね。伝え方って深いです。 そのうち、「大切なことはすべてオナニーが教えてくれた」みたいな本が出てきてもおかしくなさそう……
そろそろ、真面目に答えてくれたNさんに申し訳なくなってきました。オナニーの話なんかと一緒にしてしまって申し訳ありません。
そんな面白くも良いアドバイスをくれる先輩方に囲まれながら、今日も楽しく働いています。
cakesでは随時インターンを募集していますので、ぜひぜひ興味のある方はきてくださいませ!