TAPE TOKYO」—モノがアートにかわるとき

絵、彫刻、映像、服、写真……世間ではさまざまなものが「アート」として展示されています。しかし、そもそもどこからが「アート」なのか、考えたことはありますか? そんな疑問に気付かせてくれるのが、青山スパイラルガーデンで開催中の『TAPE TOKYO』。その名の通りテープを使った巨大な作品が展示されています。人が中に入れるほど大きな、繭のようなテープの集合体、はたしてこれはアートなのでしょうか。考えているうちに、あなたもいつのまにか異世界に連れて行かれているはずですよ。

今回は東京・表参道の駅前を訪れます。ショップ、レストラン、ホールなどが入るビル「スパイラル」の1階カフェは、待ち合わせの定番スポット。わたくしもよく利用しますが、ここの楽しみは席に居ながらアートを楽しめること。カフェスペースを囲むようにして、展示スペースが設けられているのです。

いつもなら、スタイリッシュな作品が並んでいることが多いものです。が、いまはちょっと様相が異なりますよ。天井の高い空間いっぱいに、半透明の物体が広がっていて、何事が起きたのかと思ってしまいます。まるで人が寝静まっているあいだにこっそりと、巨大な虫や鳥がやって来て、繭か巣をつくってしまったかのよう。

しかしこれが、れっきとしたひとつの作品なのです。NUMEN/FOR USEというアートユニットによる「テープインスタレーション」。ユニット名に聞き覚えは、あまりないかもしれませんね。今回が、彼らにとって、アジアでの初個展となります。ふだんはクロアチアとオーストリアを拠点にする3人組で、1990年代後半から活動を続けています。

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アート・コンシェルジュからの便り

山内宏泰

世に“アート・コンシェルジュ”を名乗る人物がいることを、ご存じでしょうか。アートのことはよく知らないけれどアートをもっと楽しんでみたい、という人のために、わかりやすい解説でアートの世界へ誘ってくれる、アート鑑賞のプロフェッショナルです...もっと読む

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hirarisa_LV0 今回私も取材に行ったのですが、とても楽しかったです。また中に入りたい! |山内宏泰|どこより早い展覧会案内 https://t.co/f6CKFfCeuZ http://t.co/gzidtB6xEZ 4年以上前 replyretweetfavorite

_k18 僕がお手伝いさせていただいた記事うpされましたぜひご覧ください 4年以上前 replyretweetfavorite

harapekoyama これ行きたい!!“@cakes_news: ” 4年以上前 replyretweetfavorite