丹生光
第2回 問題解決力を高めるフレームワーク2
問題を解決するには、「問題」を明確にし、整理し、チームで共有し、原因を突き止めることが肝要です。今回は、そのプロセスに役立つフレームワークをご紹介します。
◆あいまいな問題を整理し構造化する「親和図法」
日常、私たちは言葉でコミュニケーションをしています。ですが、言葉というものは大変あいまいなものです。同じ言葉でも人によって解釈が違っていたり、同じ問題を様々な表現でいったりしています。一対一では、それほど大きな問題にはなりませんが、特にグループで問題解決などの共同作業をしようとすると、言葉のあいまいさは大きな障害となってきます。
そのようなグループ作業における言葉のあいまいさを解決しようとするのが、この親和図法です。
親和図法とは、あいまいな問題の整理のために、個別の情報やアイデアを言葉の親和性(意味が近いこと)によってグループ化し、構造化することで可視化する手法です。
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この連載について
丹生光
人はどんどん減っていくのに、仕事は増える一方だ!どうにかして効率化しないとパンクしてしまう――。 そんな多忙なビジネスパーソンを救うべく、25社以上の超有名企業を中心に支援してきた戦略のプロが一肌脱ぎます! よく聞くけれど意外と知らな...もっと読む
著者プロフィール
1954年、神奈川県生まれ。1977年、ブリヂストン入社。エンジニアとして商品開発、企画、研究の実務経験を積み、多数の特許を出願。1990年から三和総合研究所(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)にて、経営コンサルタントとして活動。1998年、株式会社イニシア・コンサルティングを設立し、代表取締役社長に就任。様々な業界トップレベルの大企業から湯量中堅企業までの創造的なコンサルティングを行う。経営戦略、事業計画、マーケティング戦略、ブランド戦略、組織人事など幅広い角度から企業改革を実践。また戦略立案だけでなく、実行支援まで手掛け、継続的な企業改革をサポートしている。
受賞歴に、日経産業新聞創刊15周年記念論文優秀賞、神鋼ヒューマン・クリエイト創立5周年記念論文優秀賞がある。また、週刊ダイヤモンド特集記事「21世紀型企業はブレイクスルー戦略を身につける」など、執筆多数。
「企画の鉄人」にて、企画をスンナリ通すための企画テンプレート集を提供している。