第2回】治療費のカラクリ(前編)

保険診療だけでは食えない歯医者たちが保険外の自由診療で患者争奪を繰り広げている。単価の高さが自由診療のうまみだったはずが、競争激化の中で今や値引き合戦に陥っている。
保険診療だけでは食えない歯医者たちが保険外の自由診療で患者争奪を繰り広げている。単価の高さが自由診療のうまみだったはずが、競争激化の中で今や値引き合戦に陥っている。

 今年1月18日、福岡・博多の一等地にある歯科診療所、シティデンタルクリニックの門前に一枚の紙が張られた。そこには「閉院のお知らせとおわび」とあった。

 シティデンタルの経営母体である医療法人樹啓会は2月、約7億1500万円の負債を抱えて破産申請手続きを開始した。今や歯科診療所の倒産は珍しいものではないが、日本中のインプラント業界に激震が走った。

 というのも、60人以上の患者がそれぞれ数百万円ものインプラント治療費を前払いしており、破綻によって患者たちが大金を失ってしまったのだ。すでに治療していた患者に、まともな手術が行われていなかった疑惑までも浮上し、経営の悪質さが問われた。

破綻したシティデンタルクリニックは、患者獲得のために100万円の値引きまで行っていた
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歯医者数が10万人を突破した。明らかな供給過剰であるため患者争奪は激化している。技術も知識もないまま新しい治療法に手を出したり、過度なもうけ主義に走る者も存在する。だまされずに、いい歯医者と治療法へたどり着けるよう、歯医者と業界の見え...もっと読む

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