第2回】「手作り」が生む企画の力

TV番組製作において、高橋さんが重視するのは「手作り」であるということ。その条件のひとつが、タレントさんをあまり使わないことなのだとか。それによって生み出される「手作り」の魅力とは、一体なんなのでしょうか? 同時掲載のノンフィクション作家・石井光太さんとの対談もあわせてお楽しみください。(『TVディレクターの演出術: 物事の魅力を引き出す方法』(ちくま新書)より)

高橋さんの手がけた「ジョージ・ポットマンの平成史」の手作り感あふれる一場面。(photo:テレビ東京)

テレビを「手作り」するとは?

 物事の魅力を最大限引き出すディレクターの技術を説明するために、この本の一つのキーワードとなっているのは「手作り」という言葉です。では、「手作り」とは、一体何を意味するのか。簡単に言うと、テレビにおけるそれは、次の三つの特徴にまとめられると思います。

①自分で台本&ナレーションを書く

②自分でカメラを回す

③タレントさんをあまり使わない

 ということです。普通、台本やナレーションというのは放送作家が書きます。ディレクターは放送作家に打ち合わせで大まかな方針を示すだけです。

 そして、撮影はカメラマンにまかせ、ディレクターはそのカメラマンの横で欲しい画を指示します。

 タレントさんをあまり使わないというのは、ロケなどの取材部分にタレントさんが出演していないということです。

 テレビ番組には、様々な形式があります。大きく収録の形式で分けると、次の三つに分けられます。

①スタジオオンリー

②スタジオ+ロケ

③ロケオンリー

 スタジオとは、テレビ局などにある、タレントをよんでテレビ番組を収録するための設備のことです。ロケとは、ざっくり言えば、ある場所に必要に応じて取材にいったVTRのことです。

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人と同じじゃつまらない—TVディレクターの演出術

高橋弘樹

世間的には憧れの的と思われているTVディレクター。しかしその実態は、連続労働時間30時間を超えることもざらではない激務の連続、業界自体の斜陽により昇給ほぼナシと、リア充になるにはほど遠いものです。それでも、テレビの仕事は楽しいと言い切...もっと読む

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