『LEVEL3』とともにさらなる未知の世界へ、そして物語は続く
「例えばカンヌやヨーロッパツアーでやった衣装に模様をつけるプロジェクションマッピングって、機材から近くないとできないので、ライブハウスだからこその演出だったんですよね。それを世界に持って行かせてもらえたことはすごく光栄だったんですけど、ドームでやるのは難しかったり。その代わり国内ならいろいろ持ち込めるし、せっかく大きい会場なので夢を詰め込みたいです」
この発言は、音楽サイト「ナタリー」にて最近公開されたインタビューでの年末のドーム公演に関するあ〜ちゃんのコメントである。
Perfumeにとって久々の国内でのワンマンライブとなる12月のドーム公演。東京在住の僕だが、東京ドーム公演が平日ど真ん中に行われるため、仕事の状況を考慮して週末に行われる京セラドーム大阪公演への参加を決めた。
※2013年12月、Perfume史上初となる東京・大阪での2大ドーム4公演を実施。【京セラドーム公演】12月7日(土)、8日(日)【東京ドーム公演】12月24日(火)、25日(水)
僕にとって、先ほどのあ〜ちゃんの発言は少なからずショックであった。先日のカンヌ広告祭のセッションやヨーロッパツアーで披露されていたプロジェクションマッピングの演出をドームで体験できると勝手に思い込んでいたからである。
カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル(非公式)
それでも、あ〜ちゃんが言うところの「夢」というものをファンが全く予想できない形で提示してくれるはず。そんな期待感が今のPerfumeにはある。
ここまで述べてきたとおり、Perfumeは様々な「重力」から自由になってきた。「ロック」「アイドル」といったジャンルの壁を無効化し、「操り人形」を吊り下げていた「糸」とはもはや完全に一体化した。「男性向けのエンターテイメント」という固定観念からも逸脱して、今では性別・世代を問わない人気者となった。
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