エロマンガの教養 vol.2 ロリコン イズ ビューティフル!?

海猫沢めろんさんがアドレナリン全開で送る「エロマンガの教養」編!同人誌「エロマンガノゲンバ」を発行するエロい人・稀見理都さんに、エロマンガを読むうえで押さえておきたい教養を徹底取材。「最初のエロマンガはエロ目的ではなかった!」「“ロリコン”はおしゃれな趣味だった!」といった衝撃の事実の乱れ打ちに、目からウロコまちがいなしです。エ、エロマンガって奥が深い……!

※刺激的な表現や画像を掲載しています。職場や公共の空間での閲覧にはご注意ください!

キテる……!確実にキてる!何が!?エロが!エロが来てる……このcakesにエロの波が!ビッグウェーブが!キテル!平賀源内が電マで感電するほどにエロキテる!!!無限のエロパワーによる世界の再生を目指すこの特別企画も第二回!前回の強烈な反響に愚息が120%屹立!濡れそぼった秘所検定1級を取得!エロの力でインターネッツをエロテロ!(インリン・オブ・ジョイトイ双子出産おめでとうございます!)ELレボリューション!(強風注意!)世界は今、エロマンガ大戦!だからこそエロマンガの教養が必要だ!オマエらみんなついてこいよ……第二回目が……始まるぞ!(クワッ!)

原初、ロリコンは太陽だった!

めろん さて、エロマンガの教養の一歩として、その歴史からお聞きしたいのですが、稀見さんは最初に描かれたエロマンガってなんだと思いますか?

稀見 エロマンガ自体は太古の昔からありますが、美少女をモチーフにした現在のエロマンガの原型を作ったのは、おそらくは吾妻ひでお先生の同人誌が初めでしょう。その頃の同人界はキャプテン翼の女性向け作品が強かったので、男たちもがんばろうぜという流れです。そうして、吾妻先生のほか、 蛭児神建 ひるこがみけん 先生などがロリータ系の同人誌を発表し始めて、少しずつ勢力をのばしていったという感じですね。

めろん おれは吾妻さん世代じゃないからピンとこないんですが。それは当時、超エロいエロマンガだったんでしょうか?

稀見 うーん。エロ目的じゃないんですよ、もともとは。同人ノリですよね。だからこそ、「エロマンガ」ではなく「美少女コミック」と呼ばれることもあるし、実は僕もそっちの呼び方のほうが慣れています。一般誌ではできないような自由な発想を美少女というモチーフを中心に広げていった。だから、このころはエロが100%入ってたわけじゃないんですよ。たとえば、いまのエロマンガにつながる美少女コミック誌のはしりは、この「レモンピープル」という雑誌だと言われています。作家で言うと、中島史雄先生、千之ナイフ先生とかも描いてますね。内山亜紀先生も描いてるし、ダーティ松本先生も描いてます。でもまだ、この時は僕らが読んでいるエロマンガ誌とはかなり違います。

めろん まあ表紙がこれっていう時点で……今とちがう。


どうしてだろう……この雑誌を持っているとなぜか誇り高い気持ちになるぞ!

稀見 ポイントはですね、表紙に「ロリコンコミック」って書いてあることですよ。

めろん やばいですね!

稀見 このころのロリコンのイメージと今のロリコンのイメージではずいぶん格差があるんです。たぶん、ロリコンであるというのがカッコいい時代だった。

めろん たしかに。表紙に2回も「ロリコン」って書いてありますもんね。いま復活すると話題独占ですよね。違う意味で。

稀見 このころの「ロリコン」は今の「ロリコン」ほど、低年齢ということにこだわったものではないんですね。むしろ、ひとつの仲間内の符丁みたいなものなんです。つまり、「おまえらのわからない、いいものを俺達は知っているぜ」という……。

めろん 2ちゃんねらーがアスキーアートを使うみたいなことなんですかね。

稀見 それに近いかもしれませんね。「レモンピープル」が発売された当時は、本屋さんに一冊二冊おいてあるくらいのレベルで、まだニッチなオタク雑誌「ファンロード」とか「月刊OUT」に近い感じの雑誌形態でした。

めろん そうか。ちなみに稀見さんのご出身はどこですか?

稀見 東京です。

めろん 僕は姫路なんですけど。地方の書店にはまず雑誌が入ってこないから、オタク史の初期のころに言及される雑誌はあまり見たことがなかった。河原に落ちてるものを拾うしかなくて。オタクっぽい絵の雑誌って、中学校の時にやっと書店で見られるようになったんですが、そのころはすでにオタク的なエロマンガ雑誌が多かったかな。「ペンギンクラブ」とか「COMICアットーテキ」とか……「アットーテキ」はもう廃刊してしまったんですよね? ま☆くわさんのセル塗り美少女絵のインパクトがとても圧倒的で!

稀見 「アットーテキ」は美少女ものに定評のあった一水社が、かなりエロを強めに打ち出した雑誌だったので、いまでもファンは多いですね。一水社出身で有名な作家さんで言うと、玉置勉強先生かな。

めろん 玉置先生ってそのころからいたんだ!超長いですね。


稀見 (iPhoneで画像を見せながら)これ、最初のころの表紙ですね。

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マンガは読書に入りますか?

海猫沢めろん

作家の海猫沢めろんさんが、谷根千での暮らしを綴るとともに、日々読んだマンガを紹介する月イチ連載。小説の執筆からアイドルの曲の作詞まで、縦横無尽に活躍する海猫沢さんのセレクトは、次に何がとびだすかわからない幅広さ。手に取って読めば、新し...もっと読む

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コメント

ogawab 「その頃の同人界はキャプテン翼の女性向け作品が強かったので、男たちもがんばろうぜという流れ」ええと、それは時系列的に相当ねじれてます、稀見さん! 3年以上前 replyretweetfavorite