お酒を一番美味しくいただくにはどうしたらいいでしょうか。これは、日本酒をメインに提供する「日本酒居酒屋」に行くのが一番です。蔵元さんは日本酒を造るプロ、酒屋さんは日本酒を販売するプロだとすれば、日本酒居酒屋は日本酒を美味しく味わわせるプロなのです。
日本酒は他のお酒に比べても、管理の難しいお酒です。お店できちんと管理されて状態のいい日本酒を、そのお酒に合う美味しい料理を提供してくれる日本酒居酒屋で飲むと、家で飲む時に比べて多くのことに気づかされます。このお酒とこの料理がこんなに相性が良いなんて! このお酒は温度をここまで上げるとこんなに美味しくなるのか! といったことを行くたびに発見できるのです。
家飲み派の方も、ぜひ一度は足を運んでみてください。日本酒居酒屋で味わったお酒や料理は、家飲みにも大いに参考になるはずです。いろいろなお店に行き、たくさん味わえば味わうほど、家飲みでのお酒のセレクトやおつまみが充実していくことでしょう。
もっとも、日本酒居酒屋を名乗っているにもかかわらずあまり日本酒に力を入れていないお店もあるのは事実です。日本酒を楽しみたいのに、そういったお店にあたってしまったらもったいないですよね。そこで今回はいい日本酒居酒屋を見分けるポイントをお話していきたいと思います。
行く前に確認を! 日本酒を楽しむためのポイント
まずは、Webページなどに載っている情報で確認できるポイントから見ていくことにしましょう。
1)お酒の種類がたくさんある
日本酒の初心者のうちは、いろいろなお酒を飲んで自分の好みを探っていくことは非常に重要です。今後のお酒ライフにも有益ですし、何よりも知っているお酒が増えていくことはとても楽しいのです。ぜひお酒の種類の多いお店に行ってみてください。
といっても、この場合の「たくさんの種類」とは、違う銘柄の日本酒がたくさんあるという意味だけではありません。
たとえば、取引先は2、3蔵しかなくても、同じ蔵の「火入れ」や「生酒」、使っているお米が違うお酒などいろいろなスペックのお酒をそろえ、さらには今年のお酒と去年のものとの飲み比べができる、というのも「たくさんの種類」と言えます。思わず飲み比べしたくなっちゃいますよね。
お店によってはお酒の回転が早く、メニューに書ききれないところもあります。お店に行ったら「今日はいいお酒が入ってきたので、是非飲んでみてください」と教えてもらえると、わくわくしますよ。
お店のページなどに公開されているお酒のメニューがそれほどなくても「その他、たくさんのお酒があります。お問い合わせください」などと書かれていると、種類が豊富なお店である可能性はとても高くなります。
2)1合よりも小さいサイズで注文できる
みなさん、平均的な、体重60kgの日本人男性が一晩で分解できるアルコールの量をご存じでしょうか?
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