秋の味覚「さんま」をおもいっきり味わう、元祖・南蛮漬け![第28回]

この時期食べたい秋の味覚といえば「さんま」を挙げる人も多いはず。今回のバダサオリさんのレシピは、さんまを丸ごと使ったポルトガル風南蛮漬けです。と言っても、そもそも南蛮漬けはポルトガルから伝わった料理。今回は日本の南蛮漬けとは一味違う、本場ポルトガル家庭の味をご紹介します!

みなさんこんにちは。

すっかり秋ですね。
おいしいものがたくさん出回る季節ですが、
旬のさんまはもう食べましたか?

そうそう、
先日こんなさんま話を聞きました。

某私立小学校受験の面接での話です。
そこは人気の小学校だそうで、
受験生の間では面接の過去問も出回っていて、
そのなかに
「きのうの夜はお家で何を食べましたか?」という質問があったそう。
ちなみに模範解答は「さんまの塩焼きと栗ごはん」。
そして11月の面接本番、
既に過去問にしっかり目を通していた大半の子供が、
実際この質問に「さんまの塩焼きと栗ごはんです」と答えたそう。
子供の家庭で、旬を意識した食事をしているかを探る質問だったようなのですが、
面接官が質問するたびに、
どの子供からも判で押したようにまったく同じ答えが返ってきたらしい。

これってもう、コントじゃん!
大体意味があるのかなあ、こんな質問。
だって、栗ごはん炊くのって大変なんですよ!
親が働いてたら平日はまず無理だし、
それに第一、親が料理が苦手だったらどうするの。
わからないなー、こういう質問。
当然、この質問はすぐになくなったそうです。
そして、こんな他人さまの面接話で熱くなってる私もどうしたっていうんでしょう。
昔、栗の鬼皮(外)と渋皮(中)むきが大変過ぎて大嫌いだったというだけで、
つい熱くなってしましました。
栗ごはんはおいしい和食屋さんでいただくのが一番だと、
今でも固く信じております。

さて、秋の旬の味として
模範解答にもなってしまうほどのさんまですが、
おいしいとはいえ塩焼きばかりではちょっと飽きちゃいます。
さあ旬のさんま、どうやって食べましょう。

私のおすすめは「さんまのポルトガル風南蛮漬け」。

ついでなので、今が旬の秋鮭も一緒に漬けました。

ちなみに南蛮と名のつく料理は、
室町末期から江戸初期にかけて南蛮貿易が盛んだったころ、
南蛮人と呼ばれたポルトガルやスペインの人々がよく食べた
唐辛子やねぎを使った料理を指します。

私達の知る“南蛮漬け”はもともとはポルトガルではエスカベシュと呼ばれる、
昔からの定番料理。
ワインビネガーと唐辛子、ニンニクやローリエ、ハーブなどで、
揚げた肉や魚を漬けこみます。
たとえば、こんな感じ。

ちなみにポルトガルのエスカベッシュは甘くありません。
砂糖などを加えるアレンジは、
酸味が苦手だった日本人が独自に思いついたものなんじゃないかなあ。
写真の漬けだれの色が濃いのは、
赤ワインビネガーのせいです。

今回の「さんまの南蛮漬けポルトガル風」は
そんなポルトガルの味を取り入れて、
ワインにもごはんにも合うレシピにしました。
もともとはポルトガルからやってきた南蛮漬けに“ポルトガル風”とつけるのも
ちょっとヘンかもですが、
日本の南蛮漬けとは少し違う、
ポルトガルオリジナルに寄せています。

材料はこちらです。

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ポルトガル食堂

馬田草織

ポルトガルや南蛮絡みのエピソードが大好きな編集者・ライターの馬田草織さんが、仕事現場や旅先、日常で気になった食のサムシングと、それにちなむおつまみ&ぴったりなお酒を月替わりでご紹介していく、家飲みも外飲みも楽しむ人へ捧げる至福のほろ酔...もっと読む

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コメント

sayakanbo これ今度つくろ さんまの 約4年前 replyretweetfavorite

agyrtria ダメだ。揚げたてを全部食っちまいそうでww 約4年前 replyretweetfavorite