藤野英人
藤田晋(サイバーエージェント) vol.1 ネットバブルの崩壊で、タフな心を手に入れた
「ひふみ投信」で抜群の成績を残しているファンドマネージャー藤野英人氏が日本の経営者にインタビューし、投資家の目線で成長の秘密をひもといていく対談シリーズ。50歳以下の経営者を取り上げるアニキ編の第2弾は、日本のネットベンチャー企業の雄、サイバーエージェントを立ち上げた藤田晋社長が登場。起業の話を聞かれるのは久しぶりと話す藤田社長が、学生時代や、急成長したネットバブルの頃の心情を率直に語ってくれた。
役員も大学生も、落第のシステムが必要だ
藤野 僕は、近年の日本のベンチャー企業のなかで、最も成長した会社はサイバーエージェントで、藤田さんは最も成長された経営者だと思っているんです。今日はぜひ、起業の経緯のあたりから改めてお話をうかがいたいですね。
藤田 起業の話を聞かれるのは久しぶりですね。僕は学生の頃から、大学の向かいにあったベンチャーの広告代理店で、フリーペーパーの広告営業として働いていました。学生の時間がムダに思えて、早く社会に出たくて仕方なかった。もっと早く社会に出ていれば、もっと早く上場できたかもしれない、と今でも思います。
藤野 僕は、4年制大学をなくして、みんな2年制にしたらいいと思うんです。
藤田 それはいいですね。
藤野 2年にして、教養科目でなく、最初から学びたい専門科目を集中して学ぶ。そして3年目からはいろいろ積み重ねるようにできたらいいと思います。4年制は、いまの世の中に合っていないのではないでしょうか。
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この連載について
藤野英人
日本株ファンドの「ひふみ投信」で抜群の成績を残しているファンドマネージャー藤野英人氏がイケてる日本企業の経営者にインタビューし、投資家の目線で成長の秘密をひもといていく対談連載。50歳未満の「アニキ編」と50歳以上の「オヤジ編」の2編...もっと読む
著者プロフィール
レオス・キャピタルワークス代表取締役社長・最高投資責任者(CIO)。「ひふみ投信」ファンドマネジャー。早稲田大学卒業後、国内外の運用会社で日本株のファンドマネジャーとして活躍。2003年、レオス・キャピタルワークス創業。運用する「ひふみ投信」「ひふみプラス」「ひふみ年金」は、高パフォーマンスをあげ続けている。
ひふみ投信:http://www.rheos.jp/
Twitterアカウント: @fu4