日本社会とは水と油の職務主義
一見すると、アメリカ型の職務主義は公正・公平な評価制度である。
結果がすべてなので、自分がなにをやるべきかはっきりしている。上司としても結果だけを見ていればいいので、部下の管理や指導が容易である。
しかし、「人」にお金を払わず「仕事」にお金を払う職務主義では、それぞれの従業員にやるべきことがしっかり割り振られている。そのためアメリカ人は自分に割り振られた仕事以外の作業については、たとえ手が空いていても手伝おうとせず、明確に拒否する。
アメリカ人がよく口にする「It’s not my business」というフレーズは、まさに職務主義の文化ならではの言葉なのだ。
それでは、実際あなたの会社に「それは自分の仕事じゃないから」といって誰にも手を貸そうとしない人間がいたら、どう思うだろうか?
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