もう一度、西野カナへの想いを聞いておく

今回はこれまで2度取り上げてきた西野カナ、というより西野カナ好き編集者のお話をお届けします。担当者も、以前の記事がどういう内容だったかまるで思い出せませんが、3年以上活動を休止している西野カナを今どう思っているのか、とりあえず聞いてみましょう。

無期限活動休止から3年

さて、cakesでの連載も残り3回である。400回以上続けてきた連載で、2度ほど過度な西野カナ好きの編集者に話を聞いているのだが、ずっと読んでくださっている人でもおそらく記憶は薄いはず。書いているこちらも同じだ。書いた内容なんてほとんど覚えていない。2019年に無期限活動休止を発表して以降、彼女は表に出てきていないし、若者の間で「今こそ逆に西野カナ」というリバイバルが起きているわけでもない。どんな存在でも接触機会が少なくなれば、印象は薄くなってしまう。それは、彼女への評価とは関係がない。

前回、話を聞いてから、もう3年以上が経過している。前回の原稿を振り返ってみたところ、その熱烈なファンの編集者は「今回の判断は寂しいけど、安堵もした。納得もした。なぜって、共感を取り損なっていくカナを見たくなかったから」などと、あたかも自分が誰よりも彼女のことを知っている、というような言い回しで自分勝手なことを述べていた。適切な言葉が見当たらないので、ちょっと直接的な言葉を使ってしまうけれど、とても気持ち悪かった。

「恋する気持ちをもう一度」

あれから3年以上も動きがない。編集者のおぐらりゅうじ氏は、以前この連載で取り上げた時には、ある雑誌の編集部に勤めていたのだが、その後、別の出版社の編集部に転職、現在はフリーランスの編集者だ。彼には大きな変化があった。一方、西野カナは動きを止めたままだ。自分は激変し、彼女は動かない。ならば、彼女への熱量だって下がるだろう。そのことを問いつめるつもりはない。これまで追いかけてきた意義とか意味とか、そういうものを総括してほしかっただけだったのだ。

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べつに怒ってない

武田 砂鉄
筑摩書房
2022-07-19

この連載について

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ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜

武田砂鉄

365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス...もっと読む

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コメント

koropanda1 爆笑したけどところどころすごいなるほどした 23日前 replyretweetfavorite

kareigohan42 声出して笑ってしまった >この話は前にもしましたよね」 「すべての話が初耳のように聞こえます」 25日前 replyretweetfavorite

regista13 おふざけ記事として読むものだけど、今のJポップで「西野カナ的なもの」が明らかに力を増してることを考えると意味がある話なのかもしれない 26日前 replyretweetfavorite

mrusciante 「この数年、チャートの1位になった曲といえば、瑛人、Official髭男dism、優里です。この共通項がわかりますか」 「大学の… https://t.co/GphFjus1u8 26日前 replyretweetfavorite