小麦粉の分類はタンパク質の含有量の違い
戸棚に常備すべき基本の食品には米やパスタなどがありますが、必ず入れたいのが小麦粉です。粉を水で練ればすいとんやお好み焼きに、卵と牛乳で伸ばせばクレープという具合に様々な料理のベースになります。小麦粉があれば「たまたま米を切らしていた……」という時にも役立つでしょう。
小麦粉はタンパク質の含有量によって
・薄力粉
・中力粉(主にうどんに使われる)
・強力粉(主にパン作りに使われる)
に分類されます。台所に一つ常備するとしたら「薄力粉」です。薄力粉はこのなかで最もタンパク質含有量が低い粉で、お好み焼きから天ぷらまでほとんどの料理をカバーできます。
プロは食材に粉をまぶすときやホワイトソース作りには強力粉を使いますが、薄力粉でも事足ります。わざわざ棚の食材を増やすのは得策ではないので、一つ選ぶなら薄力粉を買いましょう。薄力粉はこのなかで最も保存が利くので、その点も有利です(小麦粉はグルテンが多いほど劣化が早くなります)。
薄力粉〜強力粉の違いは製粉方法ではなく、原材料によって生まれます。パン屋さんなどは特定の小麦を原料にした小麦粉を使っていますが、スーパーマーケットで売られている小麦粉のほとんどは用途が書かれているだけで、原料の小麦の種類(通常はブレンド)やタンパク質の含有量や性質はわかりません。
薄力粉を買おう、とスーパーマーケットに行くといくつも製品が並んでいます。なんとなく価格で選んでいる人が多いと思いますが、同じ薄力粉と書いてあっても性質はそれぞれ異なるのでちょっとだけ注意が必要です。
例えば代表的な薄力粉の商品は日清の『フラワー』と『バイオレット』。この2つは同じ薄力粉ですが、フラワーのほうが価格がやや安く、タンパク質の含有量はバイオレットのほうが低くなっています。お菓子作りにはさらにタンパク質含有量が低いスーパーバイオレットという小麦粉が使われますが「お菓子作りなんてしないから安い方でいいわ」と思うのは早計です。
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