武田砂鉄
スーパーアキダイの秋葉社長を知る
今回の「ワダアキ考」で取り上げるのは、スーパーアキダイの社長・秋葉弘道です。ワイドショーをご覧の方ならきっと知っている、年間300本以上のテレビ出演をこなす経営者です。武田砂鉄さんが彼から学んだこととは?
アキダイの社長ばかり出ている
昼や夕方のワイドショーを観る人は間違いなく知っていて、観ない人はおそらく知らないという存在が、スーパーアキダイの社長・秋葉弘道である。知らない人は、以下を読まずに、別のコンテンツに移行していただいて構わない。スーパーアキダイの関町本店は西武新宿線武蔵関駅近くにあるスーパー。実家が西武線沿線にあり、長年、利用してきた身としては、準急と各駅停車のみが止まる駅のスーパーが注目されていることに静かに興奮するのだが、そもそも立地からして各テレビ局から近いわけではない。
それでもとにかく、彼のもとにテレビカメラが集う。新型コロナ感染が拡大した当初はスーパーマーケットの対応が問われたし、今は物価高騰の影響を強く受けている。特定の野菜の価格変動を教えてくれる。気づけば、アキダイの社長ばかりが出ているのはなぜかと思っていたら、社長が店先で2本の大根を持ちながら写真におさまる書籍と目が合った。『いつか小さくても自分の店を持つことが夢だった スーパーアキダイ式経営術』だ。
農林水産省の資料を補足した
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武田砂鉄責任編集。多量記事で多角的に、「TBSラジオ」を物語る。
この連載について
武田砂鉄
365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス...もっと読む
著者プロフィール
ライター。1982年生まれ。東京都出身。大学卒業後、出版社で主に時事問題・ノンフィクション本の編集に携わり、2014年秋よりフリー。著書に『紋切型社会──言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社、2015年、第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞)がある。2016年、第9回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞。「文學界」「Quick Japan」「SPA!」「VERY」「暮しの手帖」などで連載を持ち、インタヴュー・書籍構成なども手がける。
Twitter:@takedasatetsu