40代、お金にまつわる愚痴
カール・マルクス(経済学者)
1818年-1883年。ドイツの経済学者、哲学者。科学的社会主義の創始者であり、いわゆる「マルクス主義」の祖である。エンゲルスとともに『共産党宣言』『資本論』らを刊行。弁証法的・史的唯物論による共産主義理論を確立した。
偉大な経済学者のざんねんすぎる素顔
資本主義から社会主義への移行を必然ととらえ、科学的社会主義ならび革命理論を完成させたドイツの哲学者カール・マルクス。
このような肩書や経歴だけ眺めていると、とてもとっつきにくい人のように思えるが、素顔のマルクスは、とても人間ぽく、それでいて少々ずるいところもあったようだ。
プライベートでの悪癖を書き連ねたら、きりがない。まずは、わがままで子どもっぽい。チェスで負けそうになると不機嫌になり、すぐに八つ当たりをしはじめる。
離れて暮らす家族に、ろくに手紙も書かない。たまに書いてもものすごい悪筆で、とても読めたものではない。読む人の気持ちなどあまり考えていないのかもしれない。
女癖もあまりよくはなかった。その典型的な例は、家政婦に手を出し、子どもを産ませていることだろう。
そして、しばしばいわれるのが、お金に対してルーズであったということ。自分ではろくに稼がないのに、人からは平気でお金を借りる。父親はもちろん、友人で共同執筆者でもあるエンゲルスなどは、これによって、大いに困惑させられていた。