ジャンヌ・ダルク「私はあわれな百姓の娘。戦なんてできません」

歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉にナイチンゲールまで、人生の苦境で言わずにおれなかった愚痴150篇。女性への未練、お金の無心や仕事の焦り、家族への恨みなど現代人と変わらない不平不満です。読めばなぜか勇気がわいてくる、愚痴ノンフィクション! 10月21日発売の近刊『人間愚痴大全』より特別公開します。(提供元:小学館集英社プロダクション)

20代、仕事にまつわる愚痴

ジャンヌ・ダルク(戦士)

1412年?-1431年。フランス、ロレーヌ地方ドンレミ村の農家の娘。英仏百年戦争でフランスが壊滅的な危機に陥っていた時、神の声を聞いたとして出陣。自国を勝利に導いた。しかし、のちにイギリス側に引き渡され、火刑により生涯を終える。

祖国のために戦った少女の本音

ジャンヌ・ダルクがその生涯を送ったのは15世紀前半。日本の室町時代に当たっている。当時、ジャンヌの母国フランスは、「英仏百年戦争」に揺れていた。

いや「揺れていた」どころではない。

戦況は、圧倒的にフランス側が不利だった。多くの戦いで敗れ、内乱も起き、フランス王太子シャルルは、オルレアンの町でイギリス軍に包囲されていた。まさに「壊滅」の危機に瀕していたのだ。

そこに颯爽と現れたのが、ジャンヌ・ダルクであった。

彼女は兵士ではない。小さな村に生まれた農民の娘にすぎない。歳もまだ10代半ばだ。

彼女は「フランスを救え、王太子を救え」という神の声を聞いたという。やがて彼女はオルレアンへ行き、そのことを王太子に告げた。王太子シャルルは、彼女の熱意に打たれ、軍を与えた。そして多くの兵士たちも彼女の情熱に心を打たれ、勇敢に戦ったのだ。

やがて、イギリス軍の砦が落ち、オルレアンの包囲は解かれた。ここにフランスは息を吹き返したのである。

その後、王太子シャルルはフランス王シャルル7世として戴冠。フランス軍はイギリス軍を破り、百年戦争はフランスの勝利で幕を閉じることになる。

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なぜか、勇気が出てくる。不平不満の150篇。

人間愚痴大全

福田 智弘
小学館集英社プロダクション
2021-10-21

この連載について

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なぜか勇気が出てくる 人間愚痴大全

福田智弘

「今日も飯はうまくない」「アルコールでごまかすより外なかった」 天才と呼ばれる作家に芸術家、世界を変えた政治家に勇猛な武将まで、歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた! 渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉に...もっと読む

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