わかる日本書紀

法隆寺の釈迦三尊像に名が刻まれている仏師・トリ登場【第33代⑥】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第4巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第33代、推古天皇の御代のお話(提供元:西日本出版社)。

名工・鞍作(くらつくりの)トリ

推古十三年(六〇五)四月一日、推古天皇は聖徳太子と蘇我ウマコ大臣と皇族たち、臣下たちに次のように命じました。
「皆で願いを立てて、日本で初めてとなる銅(あかがね)と繍(ぬいもの)の丈六(じょうろく)の仏像を、それぞれ一体ずつ造るように」

天皇は、鞍作(くらつくりの)トリ(止利)※1を仏像の匠に任命しました。
このとき高句麗王ダイコウ(大興)※2は、日本の天皇が仏像を造ると聞いて黄金(こがね)三百両を献上しました。

閏七月一日、聖徳太子は、皇族、臣下たちそれぞれに(ひらおび)※3を着用するように命じました。

十月、聖徳太子は斑鳩宮(いかるがのみや)※4に住み始めました。

十四年(六〇六)四月八日、銅と繍の丈六の仏像が共に完成しました。
そこでこの日に、元興寺(がんごうじ)※5の金堂に安置しようとしましたが、仏像の丈が金堂の入り口より高く、納めることができませんでした。匠たちは皆で相談して、
「これは困った。堂の戸を壊して中に入れるしかあるまい」
と言いました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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